平成壬辰(じんしん、みずのえたつ)の年。昨年は3月に母が亡くなったので、今年
の正月は32年ぶりの喪中になった。父母が亡くなった場合、明治7年の太政官布
告によれば13か月が喪中期間となっている。
司馬遼太郎風にいえば、「太政官」は律令制が中国から導入された時に設けられ
た最高国家機関である。カミ、スケ、ジョウ、サカンの4階級が存在する。この律令
制によって設けられた太政官は明治維新まで継続していた。
一方、明治維新、慶應4年に設けられた、明治維新政府にも太政官があった。
律令制による太政官は「だいじょうかん」と読まれる(太政官の長官は太政大臣で
ある。)のに対し、明治維新時に設けられた太政官は「だじょうかん」といわれる。
この太政官布告は昭和22年に廃止されたが、父母の喪中期間は1年間というの
が世のしきたりらしい。
例年、年賀状に「昨年のベスト」と称して、読んだ本、聴いたCD、演奏会などを「発
表」、お送りしてきた。
今年は、そういうわけで年賀状を失礼したので、それに替え、ここに「ベスト」を発表
しておこう。
<BOOKS>
昨年はなぜか「なんども読み返したい」と思われる本が多かった。
1.井上寿一『戦前昭和の社会』(講談社現代新書、2011/3/18刊)*
2.有馬学『帝国の昭和』(講談社学術文庫)
「戦前昭和」の歴史研究は日進月歩のようだ。
3.渡辺京二『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)
不朽の名作
4.半藤一利『永井荷風の昭和』(文春文庫)
5.半藤一利『歴史探偵昭和史をゆく』(PHP文庫)
6.山田風太郎『戦中派不戦日記』(講談社文庫)
7.重光葵『外交回想録』(中公文庫、2011/7/23刊)*
8.吉村昭『三陸海岸大津波』(文春文庫)
9.司馬遼太郎『街道をゆく40 台湾』(朝日文芸文庫)
10.青島広志『音楽家をめざす人へ』(ちくまプリマー新書、2011/8/8刊)*
11.大村彦次郎『荷風 百 夏彦がいた』(筑摩書房)
*は昨年の新刊
<演奏会>
昨年は(も)思い出に残るような名演に恵まれた。(演奏日順)
1.堀俊輔指揮/東響/合唱団アニモ バッハ「ミサ曲ロ短調」
2.佐藤正浩指揮/慶應ワグネル/(独唱)小貫岩夫
多田武彦作曲「中勘助の詩から」
3.桑原妙子指揮/マルベリー・チェンバークワイア
ランダル・ストゥループ作曲「我らは再び空の星を仰いだ」
4.エッシェンバッハ指揮/ウィーン・フィル シューベルトSym. Nr.7「未完成」
5.平野忠彦指揮/慶應ワグネルOB 清水脩作曲「月光とピエロ」
6.ゲルハーヘル独唱会
<演劇>
1.伊東四朗・熱海五郎一座「こんにちは赤ちゃん」
2.倉持裕作、鵜山仁演出「イロアセル」(新国立劇場)
3.「年忘れ喜劇特別公演」(松竹)
<CD>
木下 保の藝術~信時 潔、團 伊玖磨 歌曲集~
(解説;畑中良輔、戸ノ下達也)
<Topics>
ステレオ購入
パソコン買い替え(3台目)
何十年ぶりの日光旅行
初めての台湾旅行
1月1日(日) 晴れ、風なし。初ウォーキング(鷺沼)。
鷺沼プール跡→川崎フロンターレ フットサル・コート
東急線鷺沼車庫 イヤーウォーマーをして
この行列はなんだろう?
地元の氏神さま 土橋神社初詣の参拝客、だった
土橋神社本殿 喪中のため参拝せず
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「ベスト」はいつも楽しみにしてました。昭和史は実に面白いのですが、最近は半藤史観が出てきたように思います。今後の日本は、と考えると宗教心が鍵になるかもしれません。会社を卒業した団塊の世代の方がどういう行動をするのかも楽しみです。
早速のウーキング、啓蒙されます。今年もプログが楽しみですね。よろしくお願いします。
今年もオンステのご予定が目白押しでしょうか?頑張ってください。今年はブログに挑戦しましょう!
今年もよろしく!お願いします。