人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

小泉信三『平生の心がけ』(講談社文庫)

2008-12-11 05:47:05 | 読書
今年はカラヤン、朝比奈隆の100年、プッチーニ150年などが生誕○年だったが、小
泉信三も生誕120年であった。
『平生の心がけ』は昭和28(1953)年の出版された。「へいぜいの~」と読む。学
生時代、大学の図書館にこもって「小泉信三全集」版をよく読んだが不思議と古さ
を感じない。



小泉さんは偉大な言行一致の人で、私などはなかなかまねができないのだが、少し
は近づきたいと思うことがある。以下は本書よりタイトルの抜粋。

 (タイトル)
「イエス、ノオ」・・・・・・はっきりさせよ。

「己れの欲せざる所人に施す勿れ」

「野暮」・・・・・・「野暮をいっちゃあ悪いか」

「論争と勝名乗り」・・・・・・勝ち負けは行事が決める。

「人の噂」・・・・・・「『あんな下等な奴はいない。僕は大嫌いだ』は存外聴き易い
 が、『私はそうは思わないが、人は色々言います』という陰口は窓を明けて(マ
 マ)風を入れたくなる。」福澤先生にも「人のうわさむよう」とある。

「池田成彬」・・・・・・最近再評価の本が出た。『自由と規律』の池田潔のお父さん。

「老年と青年」・・・・・・「今時の若い者」などと滅多にいうものではない。老人の正
 直はいいが、それは老人の頑固と相接するものである。」

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