河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

祝日でも休めない

2010-10-11 | 大学
本日は「ハッピーマンデー制度」の適用により、10月の第2月曜日で休日である。
もともとは昭和39年(1964年)東京オリンピックの開会式のあった10月10日が体育の日で祝日であった。

本来なら何か体を動かして体育の日らしく過ごすべきであろうが、朝一番に大学事務の責任者の方から携帯に電話がかかってきた。
9日の朝に学内LANのメールで私が書き込んだ基準協会に提出した報告書の不備についての指摘に対して問い合わせてきたものである。

この方は真面目な方で、祝日の朝から大学に出て作業をされているようで本当にご苦労様なことである。
しかし、私も科研費の申請書を書かなくてはならず、細々した雑事で頭を悩まされるのは仕方のないこととは言え非常に困る。

基準協会への対応も科研費の申請もどちらも重要で軽視するわけにはいかない。
双方がどっちつかずのいい加減なことにならないよう頑張らなくてはならない。

祝日だからといって休んではおられない。

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科研費の申請書を書いていて苦しいこと

1.研究計画書であるから何か新しい斬新な計画を立案する必要がある。
いくら斬新でも実現不可能な突拍子もない計画は見透かされるので、自分のこれまでの実績の上に実現可能な内容を組み立てる必要がある。
審査員が読んでこれなら税金を投入する価値があると判断してくれるような計画でないとだめだ。
この作業は小説を書くような創作の能力が要求される。
時間をかければ書けるというものではないので、ぼんやりしたりコーヒーを飲んだりあの手この手で知恵を絞り出す。
行き詰まったらこんな風にブログでぼやくのも有益である。

2.予算計画や業績欄などをきちんと埋める必要がある。
この作業に創作の能力は必要ないが、最近は記入することが年々増えてきているので作業が非常に面倒になってきた。
特に共同研究者がいて予算の配分を受ける場合は、その金額を記入する欄が昨年からできているので、共同研究者に早く研究計画を書くように催促しなくてはならない。
エフォートなどというアメリカのシステムをまねした項目もできているのできちんと整合性をつけて記入する必要がある。
ときどき、他の人が書いた申請書のチェックを頼まれるが、エフォート70%などと書いているのを見ると研究にかける意気込みは分かるがそれでは採択は難しいとコメントせざるを得ない。
なぜなら大学における全仕事時間に対して70%も研究に割くことなどとうていできないのは自明だからである。

要するに科研費の申請には創作の能力と、緻密に文書を書く能力の両方が必要とされると言うことである。

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科研費の申請書をじっくり見ていたら、これまで気付かなかったことに気付いた。

研究業績欄には論文だけでなく、特許や招待講演も記入するということだ。
これまで論文以外は記入したことがなかった。

今年は以前出願していた特許が2件認められたし、日本リハビリテーション医学会でも教育講演として講演を行っているので、これらは是非業績欄に記入してアピールすべきだと思った。
ひょっとしたら審査員の誰かが学会で私の講演を聴いていてくれた可能性もある。
しかしそれならわざわざ書かなくても分かるという気もする。
とにかく、書いておくことにする。





コメント
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