池波正太郎 『その男』
江戸期の江戸っ子気質の洒脱さ痛快さ脱帽でございます
今の世に生きていると小説のような生き方に憧れてしまいます
池波小説にでてくる主人公はお金に困らない人が多いのですが、
金策に明け暮れるのは話の流れを妨害するので
困らないようにしているのかもしれませんが、
しかし、いいね~お金に困らない人生なんて
この小説で主人公は晩年お金に困っているようなんですが
大きく取り上げられてはいません。
前述したように話の流れを妨害するのと、
やはり、人生におけるお金の比重を重くは置いていない
筆者の人生観なのでしょうか・・・。
お金ばかり追いかけていると人生の本質、値打ちが半減するように想われます。
若人諸君守銭奴のなるなかれ
一読の値打ちあり