今日は『生死観』ということですが、「これちょっと、重い話しだなぁ~」と
思われるかも知れませんが、この世に『生』を受けることも
また逆に自分や周りの人に『死』が訪れることも突然なのです。
というよりは、ひとの『生死』は、日常生活の中にあるごく自然なことなのです。
私は、友人が目の前で亡くなるのを目にしました。
その3年後、私が死ぬ思いになりました。
ICUの初めての晩、「あ~、明日の朝、起きてないかもな(つまり、死ぬこと)」
自分の身に起きた時は、冷静で「まぁ、そんなもんか」という感じです。
別にやり残したこと、誰かとの約束ももちろんあるのですが、
「まぁ、いいや」って感じですね。
そんな経験を経て、出会った良寛さんの言葉です。
(現代語訳)
『つまり、災難にあう時には災難にあうのがよく、死ぬ時には死ぬことがよい。
なんとしてもこれが災難を逃れる妙法なのですから。
かしこ』
良 寛
(※解釈うつせみ)
『災難に遭ったときは、「この先どうしよう・・・」ではなく、今の現状を受け入れて
「今、何が出来るか」ということ。
死ぬことになったときは、「これで、死ぬか!」と自然のこととして受け入れる。
私の考えでは、自分が欲しない限り他人の話を自分の考えに挟まない。
そのままを受け入れる。』