三日ほどで読了。
この本は「俺にはヤバいな」と思いましたね、
著者は統合失調症の当事者なのですが、統合失調症の「見る・聞く・感じる」と
いった世界観が生々しく書いてあり、読んでいる人が「私もそうかも」と思わせるところや
引き込まれる様なところがあり、読むときには一定の距離をおいて
読まなければ引き込まれてしまいそうになるのです。
これは私が同じ精神疾患者だからかも知れません。
病名は違いますが同じような症状もありますし、気持ちを共有出来るので
「俺も統合失調症?」と思わず言ってしまいそうになります。
統合失調症の当事者がその世界観を書いた本は少ないそうで
貴重な本と言えると思います。
著者はアニメーターで「ドラえもん」や「タッチ」、「日本むかしばなし」といった
作品に携わっていて、就職後2,3年目で統合失調症を発病したそうです。
今、私は3人の統合失調症の患者さんに携わっていますが、
そういう意味でも大いに参考になる本でもあります。
是非、統合失調症が家族に居る方や精神疾患に関係のある医療従事者には
読んでいただきたい一冊です。
この本、読まずに死ねるか!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます