桂米丸さんがお亡くなりになりました。御年99歳ニュースによると老衰ということでした。
私自身で言えば「一度観たかな?」という程度の記憶しかありません。
米丸さんが手がける「新作落語」自体若い頃は好きでななくて、敬遠していました。最晩年、TVでお元気なお姿を観て「元気だな」と思っていました。その際に後の新作『ドローン出前 』を聞いて面白いと思いました。私自身片意地なところがあるので、十年と少し前まで新作はほとんど聞いていませんでした。
ただ、新作にも二種類あって時代は意見が昔になっている「新作」と現代をベースにした「新作」がありますが、私は後者の現代をベースにした「新作」がどうも合わなかった。昔をベースにした「新作」だと、上方落語に多くて落語作家の小佐田定雄さんが作られるものは昔をベースにしたものが多いですね。私が「これ古典だよね」と思っていたものが、実は新作だった事も多々ありました。
米丸さんは思いっきり現代、時代を捉えた落語で良かったのですが、新作落語家の悩ましいことは、その時にはうけても少し立てば「微妙に昔」でうけなくなる。これも確か米丸さんの言葉だったと思います。米丸さんは古今亭今輔さんに入門して、師匠の前名である「米丸(四代目)」を襲名されました。大喜利番組の「笑点」に出ていた桂歌丸さんとは兄弟弟子であったものの歌丸さんが今輔さんと折り合いが悪くなって、一時落語家を廃業の後復帰した際に今輔さんの門下に入ることはなくて米丸さんが「預かり弟子」のような形で受け入れることになり、兄弟弟子から弟子になった珍しいケースだと思います。(今輔さんと歌丸さんの関係は米丸さんの配慮で良くなっています)歌丸さん自身も新作が多くて後年古典が多くなります。歌丸さんは米丸一門の筆頭弟子になります。米丸さんと言えば、特徴的な声と表情の動きですね。甲高い声が特徴です。あと言葉も早いかな?新作を作るとなると時代の流れに一層敏感で情報収集が必要になるのは米丸さんの性格には合っていたのではないかと思います。
「新作落語≒創作落語」
桂米丸「相合い傘」
8分ほどの話しです。
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