心が救われた。
本を読んで救われたこの気持ち、何年ぶりだろう。
Amazonからご本が届いていたのに、母のことで辛くて読めなかった。
昨日、朝からすきま時間を惜しんで読み続けた。
このお話の原型は、季節風大会の分科会で読ませていただいたもの。
そのときから凄みがあったけれど、さらに凄みを増していた。
縄文時代の中~後期、だろうか。
竪穴式住居のある村の外れに、母とふたりで暮らす11歳のアサギ。
戦士だった父は卑怯者呼ばわりされて殺され、母とアサギは村人からのけ者にされている。
12歳になると、女の子は女屋に入って嫁入りの準備をし、男の子は男屋に入って戦士の鍛錬をする。
母はアサギにきつい物言いをして、コホンコホンと咳をする。
それを聞く時、アサギは「出る先のない、どうしようもなくつまった感じ」がする。
母と距離をおこうと、ふたかみ山へ上る道で、アサギは戦士ハヤに出会う。
「女は戦士になれないのですか?」とハヤに問うアサギ。
戦士になりたいのかと聞かれ、ふっと「ハイ」と答える。
真夜中にふたかみ山の頂上で、ハヤから「戦士になる試験」を聞いたアサギは、「出口」がちらりと見えた気がした…。
淡々とした語り口で、すごみのある描写がなされる。
ゴミ捨て場や、矢尻の作り方、弓の鍛錬。
この圧倒的なリアリティはなんなのだ。
ずんずん読み進んでいくうちに、吸いこまれていった。
猿は当初こんなふうだったっけ等々の思いは、いつのまにか吹っ飛んでいた。
「自分で動いて出口を開けたい。」
読みながら、私もその気持ちでいっぱいだった。
「声」が《広場にゆけ》と言う。
場面が展開していく。わくわくが止まらない。
そして、祭りの日の弓の競い合い。
そして、「あのとき、あの人も競い合いで勝った。わたしは誇らしかった。きょうと同じく」と言う母。
最終章。
ハヤは、師匠サカの言葉をアサギに教えてくれる。
「だいじなことは、実際に起きたことを認めることだと。すべてはそこからはじまる」
しかし自分には何も残らないと胸を痛めるアサギに「声」は言う。
《ちがう》
《なにもないところから、はじめることのできる自分の力を信じるのだ》
読みながら、涙をふいていた。
癒しだった。
スカイエマさまの絵も、すばらしい。
50pのアサギとハヤ。
世界が、ぐわっとひろがった。
saffiさま、ありがとうございます。
このご本、子どもたちのすばらしい糧になると確信しています!
昨日は母の調子も少し良くて、本で心を洗われて。
さて、私も、自分を信じて歩いて行かなくちゃ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
本を読んで救われたこの気持ち、何年ぶりだろう。
Amazonからご本が届いていたのに、母のことで辛くて読めなかった。
昨日、朝からすきま時間を惜しんで読み続けた。
このお話の原型は、季節風大会の分科会で読ませていただいたもの。
そのときから凄みがあったけれど、さらに凄みを増していた。
縄文時代の中~後期、だろうか。
竪穴式住居のある村の外れに、母とふたりで暮らす11歳のアサギ。
戦士だった父は卑怯者呼ばわりされて殺され、母とアサギは村人からのけ者にされている。
12歳になると、女の子は女屋に入って嫁入りの準備をし、男の子は男屋に入って戦士の鍛錬をする。
母はアサギにきつい物言いをして、コホンコホンと咳をする。
それを聞く時、アサギは「出る先のない、どうしようもなくつまった感じ」がする。
母と距離をおこうと、ふたかみ山へ上る道で、アサギは戦士ハヤに出会う。
「女は戦士になれないのですか?」とハヤに問うアサギ。
戦士になりたいのかと聞かれ、ふっと「ハイ」と答える。
真夜中にふたかみ山の頂上で、ハヤから「戦士になる試験」を聞いたアサギは、「出口」がちらりと見えた気がした…。
淡々とした語り口で、すごみのある描写がなされる。
ゴミ捨て場や、矢尻の作り方、弓の鍛錬。
この圧倒的なリアリティはなんなのだ。
ずんずん読み進んでいくうちに、吸いこまれていった。
猿は当初こんなふうだったっけ等々の思いは、いつのまにか吹っ飛んでいた。
「自分で動いて出口を開けたい。」
読みながら、私もその気持ちでいっぱいだった。
「声」が《広場にゆけ》と言う。
場面が展開していく。わくわくが止まらない。
そして、祭りの日の弓の競い合い。
そして、「あのとき、あの人も競い合いで勝った。わたしは誇らしかった。きょうと同じく」と言う母。
最終章。
ハヤは、師匠サカの言葉をアサギに教えてくれる。
「だいじなことは、実際に起きたことを認めることだと。すべてはそこからはじまる」
しかし自分には何も残らないと胸を痛めるアサギに「声」は言う。
《ちがう》
《なにもないところから、はじめることのできる自分の力を信じるのだ》
読みながら、涙をふいていた。
癒しだった。
スカイエマさまの絵も、すばらしい。
50pのアサギとハヤ。
世界が、ぐわっとひろがった。
saffiさま、ありがとうございます。
このご本、子どもたちのすばらしい糧になると確信しています!
昨日は母の調子も少し良くて、本で心を洗われて。
さて、私も、自分を信じて歩いて行かなくちゃ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)