川天使空間

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おはなしの森2 神戸新聞総合出版センター

2013年06月29日 06時20分50秒 | 創作・本の紹介
神戸新聞に連載された作品をまとめた童話集、その2。
前作も素晴らしかったけれど、今回も華やかな内容で。

「おむすび・おにぎり大戦争」森くま堂

 季節風大会でも読ませていただいた作品だけれど、こうしてご本で読むとまた楽しく。
 のぶくんの家のキッチンにある、三角おむすびの国と、まんまるおにぎりの国の戦い。
 声を出して読み進むのが楽しい楽しい。
 「まんまるおにぎりさんたちは、ごろごろごろごろ大喜び」
 のところなんてもう最高。
 最後のオチは、子どもたち喜ぶだろうな。

「おおきくなったら」白矢美恵

 「おかあさん、あのね。みっちゃん、おおきくなったらニワトリになりたい」
 「みっちゃんがニワトリになったら、おかあさん、すごくたすかるわ」
 さて、どうしてたすかるのでしょうか。
 返すお母さんの言葉が興味津々。おお、こうくるか、と。
 つぎつぎととんでもないものになりたがるみっちゃんに、おかあさんの反応がグッジョブ。
 迷子になってやっとお母さんに会えたみっちゃんが、最後になりたかったものは、ふふ、秘密。
 いいなぁ、こんなおかあさん。

「つの一本」うたかいずみ

 豆まきするはるくんの前に現れた、ふたりの子ども。
 どっちも、つの一本の、かみなりの子と、おにの子。
 迷子になって大声で泣きだすふたりに、はるくんはなぞなぞを出す。
 「かみなりくんとおにくんはそっくりですが、おとなになるとちがうところがあります。それは、どこでしょう」
 いっしょうけんめい考える、つの一本のふたり。
 きっとここで、読んだ子もいっしょうけんめい考えるはず。
 そしてその答えも、とてもやさしく楽しくて。
 療育センターの読み語りでいつも答えを当ててくれるのは、そういえばはるくんだったなぁ。
 秋田のはるくんの得意満面が目にうかんで、ますます楽しくなった。

うたかさま、森くまさま、白矢さま、すてきなご本をありがとうございました!

そうだよなぁ、童話はこんなにやさしく楽しいものなんだよなぁと。
頭をやわらかくして、書き直したのだった。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント
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