川天使空間

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あぐり☆サイエンスクラブ 秋と冬、その先に 堀米薫 新日本出版社

2017年10月25日 06時08分25秒 | 創作・本の紹介
堀米薫さま、あぐり☆サイエンスクラブ、最終巻です。

5年生の学・雄成・奈々は、春から見守ってきた稲の収穫の時期をむかえます。
ギザギザの鋸目の鎌で稲を刈り、その後は稲刈り機の出番。

稲刈りのあとのご馳走は、腹子飯。
秋鮭の切り身を混ぜて炊いたご飯の上にいくらをのせた腹子飯、美味しそう。
稲刈りで田んぼの中から飛び出す虫を捕らえようとツバメがくるくる飛び回り、
株の間からカエルやイナゴもぴょ〜んぴょ〜んと飛び出します。

収穫した稲は乾燥させ(籾の水分が15.5%になるよう調整するなんて知らなかった!)、
籾すりをして玄米にし、さらに精米して白米になります。
30分ほど水に浸して、かまどの火をおこし、かまどでご飯を炊きます。

炊きあがったご飯は、おかずがいらないほど美味しい、ぴっかぴかのご飯!
学たちは30㎏ずつお米をもらいますが、持ち上げられません(私も30㎏は2階まで持ち上げられなかったな)。
昔の人は60㎏を担いでいたんですよね。

わらは牛の餌になり、牛の糞が堆肥になって刈り入れの終わった田に蒔かれ、
田んぼと牛が輪のように回っている。
そして私達人間は、その命の循環をいただいている。
感謝せねばです。

他にも出てきた美味しいものは(いつも楽しみにしている)、
ずんだ餅と、イナゴの佃煮、わらつと納豆に、わらにおに埋めて作った完熟渋柿などなど。
ずんだ餅の枝豆は「枝豆は鮮度が大事だから、お湯をわかしてからとりに行くもんだ」なんて。

ふたご座流星群を、刈り入れの終わった田で見る場面は感動でした。
藁布団をしいて家族で川の字になって流れ星を見るなんて、すばらしすぎます。
母子家庭の奈々のママを連れてきてくれた美代さん、グッジョブ。

私も美代さんたちのように子どもたちの応援隊になれるかな、ならなきゃなと思いました。

この三巻、ほんとうに詳しくて、勉強になって、人の心の温かさも伝わってきて、なんてすてきなご本なのでしょう。
堀米さまの魂がこもったあぐり☆サイエンスクラブ、多くの子どもたちに届きますように!

私は何を伝えられるだろうか。
伝えることはたくさんあるはず。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)

コメント (5)
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