川天使空間

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なみきビブリオバトル・ストーリー2 赤羽じゅんこ 松本聰美 おおぎやなぎちか 森川成美

2018年02月17日 05時50分28秒 | 創作・本の紹介
さえら書房からの第2弾の副題は「決戦は学校公開日」。
学校公開日に、父兄の前で子ども達がビブリオバトル!

「ビブリオバトル」は、みんなの前で本を紹介しあい、どの本を読みたくなったかを投票するもの。
一位の本は「チャンプ本」とよばれ、ビブリオバトルは全国で広まってきている。

前作では、なみき図書館でひらかれた小学生4人のビブリオバトルだったが、
今回は学校でのビブリオバトル。
4人の作家のアンソロジーなのに、空気がどこまでもつながっているのが鳥肌もの。

第一部は四人の物語。

「アナウンサーになりたい--海野珊瑚の場合」は森川成美さま。
アナウンサーを目指している珊瑚は、あだ名をつけるのが得意。
班ごとのビブリオバトルでチャンプ本になるが、原稿を作ったからそれは嘘のチャンプ本だとキンコこと小川セイラに言われる。
もう一度ビブリオバトルをやって勝負しようとセイラに挑まれ...

「修行でござる--十文字良樹の場合」はおおぎやなぎちかさま。
忍者になりたくて十文字よし丸と忍者名をなのり、忍者修行をする良樹。
班ごとのビブリオバトルでは、良樹の忍者本に手を挙げてくれたのは一人だけだった。
けれどクラスでのビブリオバトルも修行になると勧められて参加することに...

「魔法の気持ち---小川セイラの場合」は赤羽じゅんこさま。
本を読みながら歩いて壁にぶつかり、珊瑚から二宮金次郎ーキンコとあだ名をつけられたセイラ。
本好きだけは誰にも負けないと自負していたのにビブリオバトルで珊瑚に負けて、戦いを挑んだ...

「つづきは、ぼくら--大石碧人の場合」は松本聰美さま。
恐竜が好きな碧人は、友達の宗太と庭に穴を掘っている。
恐竜の地層を見つけるために。
間違えて手を挙げて、ビブリオバトルに参加することに...

第二部「ついに、ビブリオバトルがはじまる」は、決戦の場面。
第三部「そして、ビブリオバトルが終わった」。

「ストーリーや作家の経歴ばかりを説明するのはおすすめしないわ。
 それより、それを読んで、どんな気持ちになったかってことを、話したほうがいいかも」

「気持ちって、形がなくて、あいまい。それを言葉におきかえようとすると、どんどんわからなくなってしまう。なんだか、自分の思いが逃げて行くみたい」

「ただ、どうしてぼくが『せいめいのれきし』をこんなに好きなんだろうと、考えているだけ。ずっと考えている」

「本のことより、情けない自分をさらけだした紹介だった」

「本のつづきに、ぼくがなっていくんだって、わくわくするんです」

創作するものにとって珠玉の言葉がいっぱい。
小学校でやるビブリオバトルの紹介本としても秀逸だけれど、それぞれの作家さまの文章が心地良くて。
ビブリオバトルは本の紹介だけじゃなく、その人をよく知るためのものなんだと実感。

小学校でビブリオバトルが拡がったら、子ども達は違う世界が見えるのじゃないかと思った。
小学校にぜひこの本をご紹介したいと思った。

みなさま、ますますのご活躍を!

どうしてこんなに好きなんだろうと考えることから始めるのも悪くないと思った。
うちの外来でも小児救急でも、インフル流行層が小中学校から保育園・幼稚園にシフトしてきた印象。
今夕は県小児科医会主催、第55回小児科医会セミナー。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)

コメント (2)
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