窒息ニアミス

クリニックのこんな掲示物。



椅子に座って待つ親御さんと子どもの目の前に、どーんと大きく貼ってある。

昨日、お兄ちゃんを診察したあと、お母さんに抱かれた弟を診察。
ぎゃあと泣く2歳児に聴診器を当ててから、口の中を覗くと、
咽頭に白い玉が見え、すっと視界から消えた。
すると男の子は、ゲホゲホッとむせて。

「お母さん、口の中に食べ物が！
　白い玉みたいなのが、すっと下に落ちていったんですけど」
「えっ、何も食べさせていませんが・・」

背中を叩いたりしてなんとか男の子は落ち着き、呼吸音も左右差なし。
食道の方に落ちていったらしく、ほっとした。

でもあの白い玉がすっと見えなくなった時は、恐怖で私の心臓もすっと冷えた。
「窒息しちゃう！　ハイムリック法だ！　救急カートも用意しよ！」
と一瞬思ったけれど、まもなく回復したからほんとうに良かった。

その後お兄ちゃんが「あげたの」と見せてくれたのがこれ。



お母さんが知らない間に弟にあげていたようで。

参考に載せておきます。
小児の気道異物事故予防ならびに対応(小児呼吸器学会）

子どもってほんとに何でもありだから怖いなあ。

立て続けにすてきなご本が届いて。
季節風大会作品も揃ってきた。
今日もびよよよ〜〜ん　(*^　__　^*)