川天使空間

work, write, and fish! __ >゜)))彡  

ふらここ 第37号

2019年09月21日 05時45分29秒 | 創作・本の紹介
うつのみや童話の会同人誌ふらここ。

せいのあつこさまの「狐火」は、中学生の私と、私と同じ転勤族の男子、結月渉を巡るお話。
転校する前に「精算しなきゃ」という思いがあるのだなあと教えられた。
そして「精算しないで残しておくこと」は「つながっていたい」こと。
ちょっと変わった子の結月渉のこと、もっと読みたいと思った。

須長和子さまの「マンモスが教えてくれた地球」。
「細い銅線のような光沢のあるマンモスの毛」、触ったら私も太古へ気持ちがワープするかな。

はやみず陽子さまの「ゆうかい水筒」。
主人公は新幹線の絵がついた水筒「シンカン君」。
持ち主のワタル君はシンカン君を置き忘れてばかりいる。
そして「かっこいいロゴのついた新しい水筒がほしい」なんて・・
いやあ、この設定で、すうっと引きこまれる文章、すごいです。

高橋秀雄さまの「釣りの起源」。
学校を一週間休んでいる前田修君の様子を見てきてと先生に頼まれた和幸。
修君の家に行き、「ニラムシ釣り」を教えてもらう。
ニラが生えている黒土の小さな穴にニラを入れると釣れる虫がニラムシ。
ニラムシはハンミョウの幼虫で、ヤマメも釣れるらしい。
物語も面白かったのに、「釣り」が出てきたらそっちに興味が行ってしまって。
釣りバカを封印して読まねばならないお話だった。

同人誌を続けることは難しい。
小さな冊子にこれだけのクオリティを詰め込んで、
さらにお楽しみもある(最後のみんなのエッセイ大好きです)同人誌、
ぜひぜひ永く続きますように。

続けるって難しいけれどそれだけ価値がある。
私もがんばらないと。
今日は医学部のミニ同期会予定だったが欠席。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする