「最近、おしっこが近いんです。10分おきくらいにトイレに行って」
小児科外来で、お母さんが4歳のお嬢さんの症状を話してくれた。
「夜はどうですか? 寝ているときは?」と聞くと、
「おねしょはしません。朝までぐっすりです」とのこと。
最近、こんな子を立て続けに診た。
いちおう膀胱炎などがないか、検尿はするが、みな尿検査は正常。
「心因性頻尿」なのだ。
小学校低学年の子どもでもよく見られる。
なにか緊張したことがあったり、失敗しかけたことがあったり。
真面目でいい子に多い。ほかに強迫症状があるわけではない。
治療は?
「ぜったい治りますから。大丈夫だよ治るって、と話して、頻回にトイレに行っても気にしないでいてください」
と伝えるだけ。
ほとんど、気づいたら治ってしまった、という経過をたどる。
小さいながら、心配なんだよね。心配かけたくないから、トイレに行くんだよね。
お母さんや先生が「どうしたの?」っていう顔をしなければ、安心できるんだよね。
紙芝居の脚本、またボツでやり直し。
伝えたいことはしっかりあるのだから、頭をからっぽにしてもう一度考えよう。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)