いとうみくさまの小学生低学年むけのくもん出版の新刊です。
「友だちのことを考えてみよう」シリーズになるのかな。
ひろすけ童話賞受賞の『きみひろくん』に続くのは『いちかちゃん』。
ぼくと同い年でいとこのいちかちゃん。
二年生になったけれど、いつもぼーっとして、しょっちゅうわすれものをする。
一年生の時は、家にランドセルを忘れて学校に行ったことがあった。
おともだちともあまりあそばないいちかちゃん。
窓からぼーっと外を見ていたり、あひるにえさをあげたり。
ようちえんのときも、ひとりえんていで、だんごむしをあつめていたし。
学校で先生になんどもよばれ注意されるけれど、気にせずぼーっとしているいちかちゃん。
でも、森でまいごになったとき、いちかちゃんが……
ぼくのひとりがたりが、ほんとうにすてき。
「ぼくのほうが、2ヶ月おそく生まれたけれど、おかあさんも
いちかちゃんの おばさんも、ぼくをとってもたよりにしています。
なんでかっていうと、いちかちゃんは いつも ぼーっとしているからです」
「ないしょだけど、いちかちゃんは、さいきょうだと 思います」
「いちかちゃんは、ときどき、ぼくには見えないものが、見えているみたいです」
「……だって、あっちは ぼくたちとは べつのせかいだから。
いちかちゃんの せかいは ここだよ」
ふしぎちゃんの、いちかちゃん。
でも。
自分も幼い頃、ダンゴムシやアリの行列を見てひとり遊びする子だった。
ランドセル忘れたこともあったっけ。
ひとりで家に帰る途中、ぼーっと空想していて、はっと我に返ったことあったなあ。
いとうみくさまの「友だちのことを考えてみよう」。
もっともっと読みたくなりました。
いとうみくさま、児童文学界をひっぱって、これからも突っ走ってくださいますよう。
川崎病や疑いの子が続けて出ている時期はほんとうに大変。
原因がわかっていないのに、どうして続くんだろう。
コロナ陽性の子も毎日のように出ているし。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)