椿の春

裏庭に咲いた椿。
残雪の中の紅花は、あざやかにきれい。

昨日の朝、弟に電話した。

「おはよう。一年、たったね。がんばったね。おめでとう」
「そうらね。でも、そんげにがんばっていねて。まだまだらて」
信じられないくらい明るい声。
こんな声、聞いたことなかった。それだけでもう、うるうる。

「病院は？　体のほうはどう？」
「月に二回、近くの医院に行ってるわ」
「じゃ、検査だけ、聖マリアか。血圧とか、体重とかは？」
「歩いてるんだて。一日6000歩くらいらけど。体重とか食事管理たいへんらて」
「がんばってるね。離脱する人、たくさんいるのに。毎日毎日、がんばった…」
と言いながら、なにかこみ上げてきて、父と代わってもらった。

父と母とにしばらく話してもらい、また私が出た。

「一年のお祝いに、メダルとか贈られるんだよね。なにか、欲しいものない？」
12のステップを実践する自助グループのミーティングに365日参加すると、一年毎にメダル（たとえば禁酒○年のメダル）をもらう、などと本にあった。
「そうらね。鍋、3-4人の煮物作れるような鍋、欲しいろかね」
「鍋？」
「見に行くと3000円くらいするんらて」
ぎりぎりの節約生活をしているから、余裕がないんだろう。
「わかった。じゃ、家で使ってたくらいの煮物用の鍋と、あと、極弱火で作れてエコだから、タジン鍋も送るね」
「助かるわ。お姉さん、ありがとう」
「じゃ、あとで送るから。また今日から一日一日、がんばろうね」
「わかった。なんとかやってくて」

午後は秋田市の親サポート事業の検討会に参加。
いろいろ収穫を得て帰ってきた。

夜、ロータリークラブの交流会で大村に行っている旦那様から電話があった。
「学会で長崎に行ったとき、湾の向こうにロープウエイあったの覚えてるか」
「うん」
「あそこの近くにある宿に泊まってる」
「じゃあ、長崎の夜景見えるでしょ。きれいでしょ」
「最高だぞ」
「いいなぁ、行きたいな」
「こんど一緒に行くべ」

みんながあったかくて、幸せ。
ほんとうに春が来たんだな、そう思える一日だった。

書くのも楽しくなってきた。
今日は夕方から、県小児科医会の集まり。
肺炎球菌ワクチンのこととか、いろいろ聞いてこなくちゃ。
今日もびよよよ～～ん　(*^　__　^*)