言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

写真民俗学 ③

2018年02月21日 | 日記
       

 今日も研究所で“写真で語る山江村”に参加しました。戦前、昭和14年ころの‘国防婦人会’の写真が1枚ありました。‘一丸’と書かれてあったのでムラごとに組織されていたのではと思いました。国民が一番苦しんだ戦争時のことです。忘れ去られようとしている歴史を1枚の写真からでも記憶にとどめておく必要を感じました。
 
 戦前の写真はあまりなくて、昭和30年代以降の写真が多く残っています。‘かやごって’という言葉も初めて聞きました。村民運動会の仮装行列で‘蚊帳かや’で作った牛の被り物(2人の人が入っていたようです)のことだそうです。牛のことを‘ごって’というのは球磨弁なのでしょうか。私の記憶のなかにも‘かやごって’見たことありそうでしたがはっきりとは覚えていません。楽しみが少なかった時代です、みんなで寄り合って楽しいことを共有していた時代です。それがよくわかる1枚の写真でした。
 麻の栽培写真(刈り取り風景)もありました。山江は‘麻’の栽培が盛んだったところです。ロープなどになっていたようですが、化学繊維(ナイロン)に取って代わられた球磨郡の特産品でした。栽培した経験のある方も80歳以上の方です。その経験談を残しておくことも今のうちです。同じころの写真で‘淡島神社の祭り’もありました。ミニ鳥居はまだ1個で屋根がまだありませんでした。これまた貴重な写真でした。

 1枚の写真で多くのことが語れます。今度はその語りを記録にして残しておくことが大切なようです。私どもの役目です。

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