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シラメ 第二章

2007-02-06 04:06:15 | アマゴに片想い

10年ほど前のシラメ画像をやっと引っ張り出す事ができました。
シラメは銀毛でウロコが反射する為、撮影が難しくなかなか綺麗に
描写する事が出来ませんが主な特徴である「銀毛」「ツマグロ」
(背鰭、尻鰭端が黒ずんでいる状態の事)「白目」の条件で4枚
セレクトしてみました。





アマゴには黒目の周りの白目部分に「アマゴ星」と言う黒点が
数個ありシラメと選別する際の肝心なポイントになっています。
アマゴの画像で「アマゴ星」の良く判るものがこれです。



私の師匠でもあるプロショップ・ラストホープご主人の伊藤さんに
以下の貴重なコメントを頂戴いたしました。

本物のシラメとは

1-ウロコが銀毛していて剥がれ易いこと。朱点はあってもなくても
 構いませんが朱点の数があまりにも多いものはカロティン系の餌を
 たくさん与えられた養殖物でしょう。
2-ツマグロとよぶ黒の縁取りが、背びれと尻ビレにあること。
 
 またここが一番肝心な点ですが、

3-シラメの目はクリッとして、黒目の部分は白目に覆われており
 白目の部分にはアマゴ星はありません。アマゴにはアマゴ星とよぶ点が
 黒目の脇の白目の部分に幾つか、通常は2個から4個ほどございます。
 シラメの由来は、白い目の部分がはっきりとしておりますことから
 シラメになったといわれておりますので、魚の状態が素晴らしい状態としても
 白目の部分にちょっとでもアマゴ星の斑点があれば
 それはアマゴの血が混じったタイプです。

これらが簡単な見分け方で、これらの条件を満たしておりましたら
本当に海に降りていく、サツキマスの幼魚としてのシラメで
これが何かの理由により、川に居残ったものだと思います。

けれでも、本来海に下りていくシラメは、今ごろは伊勢湾の中を
泳いでおりますので、その意味では本当のシラメは現在の長良川には
おりません。

そのために混乱が発生しますが、30年近い過去に我々がこの釣りを
始めたときには何かの理由で海に降りていくのを止めて大きなプールで
止まって居ついてしまった魚もシラメと呼ぶようになりました。

その中には本当のシラメもあるいは銀毛アマゴも混じっており
また海から上がってくる天然のサツキマスにも
シラメが大きくなったタイプとか
あるいは銀毛アマゴが育ったタイプとか
いろんなタイプが見られましたので
結局は判断が難しいと思います。

つまり、海から上がってくる溯上のマスにもいろんなタイプが
ありますのでシラメも銀毛アマゴもどちらも溯上マスのスモルト
=幼生の可能性があるからです。

従いまして、あまりに厳格に追求されますと
答えは藪の中にまぎれてしまい、正解はございません。
当方でも、ある程度の条件を満たしておれば
銀毛アマゴもすべてシラメと呼んでおります。

と、言う事です。生態系や環境変化、養殖の多様化もあり
現代では本物のシラメの定義はなかなか困難なんですね。

“シラメ大魔王”であられる伊藤師匠。
大変貴重なコメントありがとうございます。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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シラメ (ishihara)
2007-02-06 21:52:59
語尾にLH店主さんの感じでてますね
~どうぞ釣れますように~

突き詰めると色々難しいんですね


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渓魚が好きだから (kebari@)
2007-02-07 00:17:27
そうですねぇ。釣り師の目線でしかシラメの事を
理解出来ないですがシラメにとっては銀毛だの
白目だのと大きなお世話で全てアマゴの
仲間でフライフィッシャーの大切な友達ですよね。
我々を本当に熱くさせてくれて楽しませてくれる
地球上の、日本の、それも身近な中部地区の
河川でも生息しててくれるんですから大切にしたい
気持ちが募るばかりです。
そのためにシラメやアマゴにつては生態を理解して
あげて優しく見守ってあげたいものです。
故・西山徹さんもきっと天国で微笑んでくれています。
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