やはり、狙いは天然魚だ・・・
解禁から二週間が経過し少しはお祭り騒ぎも落ち着いたな。
解禁日の前日や当日に放流されたサカナに熱くなる事は
自分には出来そうにも無い。って言うと少し嘘になるが
ボロボロの鰭のサカナを釣って悦ぶのは渓魚=食料としか
見る事が出来ない釣り人に任せておけばいい。
フライフィッシングを嗜む多くの同志は
願わくば「 完全無欠の綺麗な魚体 」に魅了される筈だ。
ところが・・・
ハイシーズンならともかく、解禁直後になかなかそんな個体に
ドライフライでツ抜けする程、出逢えるもんじゃない。
渓魚の活性は水棲昆虫のハッチに連鎖連動するので
羽化する虫も極小で少ない低温の時期は真夏の渇水期よりも
難しい釣りを強いられるのは必至だ。
ネガティブな要素を掘り起こせばキリが無いが
全くライズするサカナが居ないかと言うと・・・
そうでも無い。
トロ場やプールで定位ライズしていれば誰でも判るが
流速の有る流れだと直ぐにライズリングがかき消されるから
判り辛いだけで見落としている場合が多い。
そこで、13日は残雪の渓流の短い区間を釣り上がってみた。
そのままボ~っとしていると判らなかっただろうが
イタリアおやじ、視力は相当衰えてしまっているが
視野は未だ未だ広角で視界の片隅にイタダキ・ライズを捉え
プレゼンテーション方法をCPUで演算・・・
18番サイズの EHC をすんなり咥えてくれたのは
痩せてはいるが紛れも無く天然か準天然のアマゴ嬢だ。
胸ビレは飴色のピンピンだ。
パーマークの綺麗な娘も。
極寒期でも速い流れのブチ当たる石や岩には
ツツトビケラのケースが一杯だから
18~20番サイズの EHC がヒットフライなのは当然だ。
水面直下の捕食時に多いスプラッシュライズも有ったので
マッチサイズのゴールドリブド・ソフトハックルを
ドレッシングしてドライ仕立てで狙ってみても
効果的だったな。
最近はこのサイズの毛鈎をキャストしても全く見えないから
合わせは勘だけが頼りで少し情けない・・・
一撃伝説再び・・・(笑)