上の画像は昨年(2007年)のものです。
木曽川は長野県木曽郡木祖村の鉢盛山 (2,446メートル) 南方を水源とし
鳥居峠西側を南に向かって流れ御嶽山から流れ来る王滝川を合わせた後
木曽の桟や寝覚の床などの渓谷を形成しながら岐阜県中津川市に入り
流れを西に変えます。中津川市より可児市までの間は恵那峡、深沢峡、
蘇水峡といった峡谷を形成し、濃尾平野東部に出て美濃加茂市と可児市の境界で
飛騨川と合流します。飛騨川合流後の可児市から愛知県犬山市の犬山城付近まで
再度渓谷を形成し、これらを総称して「日本ライン」と呼んでいます。
各務原市と愛知県犬山市の境界付近から再度濃尾平野に出て
各務原市川島地区で一旦3つの流れに分流し(三派川地区)
国道22号新木曽川橋付近で再度合流します。
下流域ではかつて揖斐川、長良川と合流・分流を繰り返し
輪中が発達していたのですが、江戸時代以降何度となく改修工事が繰り返され
現在では分離されています。
三重県桑名市長島町と木曽岬町との境で伊勢湾に注ぐ延長229キロメートルは
最上川と並び全国7位の長さです。
この長い流程の中での中流部に当たる 三派川地区 の一番南寄りの流れが
秋から春までの間、人気のマス釣り場として木曽川漁協により運営されています。
通称「北方マス釣り場」「木曽川一宮北方マス釣り場」等と親しまれていますが
正式には「川釣り体験場」と称し、エサ釣りとルアー・フライエリアに
ネットで区分され天気の良い土日祝日は隣の釣り人との間隔が全く無くなる程
混み合ってしまう大人気釣り場です。平日釣行ならまったりと愉しめますが・・・
朝一番にトラックでの何百キロものサカナの放流がほぼ毎日続けられますから
釣ったサカナ(ニジマス、ブラウントラウト、イワナ、アマゴ、ヤマメ?)も
制限無しでお持ち帰り自由です。腕に覚えのある方なら一日券(3,000円)で
三桁も可能ですし、半日券(1,600円)で午後からまったり愉しむ事も出来ます。
しかし場所柄、西高東低の気圧配置の午後は伊吹山・関が原方面から
強烈な北西風が吹き曝しますから風を攻略する事が釣果を伸ばす決め手です。
中部地区の平野部でアクセスも容易ですし稀少なマス釣り場として
イタリアおやじは運営されている漁協の方とも親しくさせていただいています。
さて、最新の情報ですが今期のマス釣り場は現状少し開設を見合わせています。
理由は、上流ダムの定期放水量による流水量の減少での様子見だそうです。
私も含めファンの方々はオープンが待ち遠しい限りですが今しばらく辛抱ですね。