
「こうして見上げるとイタリアおやじさんのナニは相当立派だな!」
『イヤイヤ、それ程でも無いさ。グニャグニャでベロンベロンだよ。』
フライライン1番指定の8フィート3インチのグラスロッドに
3番のフローティングライン・・・
これが面白いのだ。
鉛仕込みの大型フライを1番のフローティングラインで運ぶのは
いくら何でも難しいがライン自重が勝る3番ラインを敢えて使い
1番指定とは言えグラスロッド特有の反発力を利用してキャスティング。
そして、何時もの様にフィッシュ・オン!
異常に良く曲がるロッドと鉛で良く沈む毛鈎のコラボレーション。
ライトタックルで想像以上に重い毛鈎のキャスティングは
トラブルが頻発して少し難しいがこれはトレーニングを積み
慣れで克服するしかない。
フライフィッシングの教科書には載って無いシステムは
場荒れした釣り場で有効なのは言う迄も無く画期的ですら有る。
これがイタリアおやじ流フライフィッシング・・・思いのままの釣りが成立する。

29日、曇天だったが殆ど無風状態に近く暑いではないか。
それもその筈・・・
ヒート何とかのアンダーウェアにフリースジャケット、その上にダウンジャケット。
お昼の時報と共に釣り開始して5分も経たない内に汗だくだ。
取りあえずダウンとフリースは脱ぎ捨てアンダーシャツにベストのスタイルに
「ヘンシ~ン!」
何時もは人の少ない対岸へ渡るのだがフライ・ルアーエリアとエサ釣りの
境界ネット界隈が空いていたので護岸コンクリート上でヤラセテもらった。
重くて大型の加賀バリ改8番サイズで先ずは10尾。
102Yの13番EHCで10尾。

カーブドフック18番ソフトハックルドライ仕立てで10尾。
その他、沢山のストライク後の鈎外れ・・・
ライズも少し間を置いて申し分無い位有ったし
お気楽でイージーな釣りが成立する日和だった。

マスはムチャクチャ大量に入っている。
でもエサ釣りエリアからは「サカナがおらん!」
「これじゃあ、釣れん!」って、大声でほざいている老人が・・・
オイ、オイ 『もの凄く一杯居るぞ!』
そして、定刻の午後2時に終了だから時間当たり1,000円×2でスッキリ。
イタリアかぶれのおやじはセクシーな背を向け去って行くのが定番だ。

そうだ、この場を借りて上から目線でお伝えしておこう。(笑)
「本当は謙虚なアドバイスですから・・・」
静かな管理釣り場だとあちらこちらでフライロッドを振る音が
「ビュン、ビュン」と聞こえてくるが皆さん力み過ぎだよ。
ロッドを振るスピードが速過ぎ。スピード違反だよ。徐行位で充分。
ロッドはライン自重を利用してタイミング良く振って曲げれば
ラインは腕の力じゃなくロッドの反発力で飛んで行くよ。
ラインスピードが上げたい場合はフォールを入れるべきで
ロッドはゆっくり振って風切り音がしない方がカッコイイよ。
遠くへ飛ばしたい気持ちは分かるけど腕の力でねじ伏せ様としない事。
音無しキャスティングする人の方が絶対釣ってマスから。