2月9日
手が貼りついた。その2
昨日からのつづき。昼食を食べ終わったところから。
ボランティアの事務所に戻って休憩室へ入ったら、手作り弁当を食べ終えた
えっちゃんがいた。
「お嬢さんは千歳空港で働いているんだよね。今の時期は寒いよね」と、
イノさん。
「今は内勤だからいいんだけど、以前は外で仕事していたから、そのときは
寒かったみたいよ」
「20歳代で北海道に初めて行ったとき、12月というか年末だったんだけど、
それほど寒いと感じなかったから、素手だったんだ」と、アタイ。
「若いときって寒暖に強いわよね。私も寒いと感じなかったかもしれない」
「そいでね。千歳から電車に乗って、目的地の駅で降りて、なにげに階段の
手すりを持ったら、手が貼りついてしまって剥がれなくなったんだよ」
「手が湿っていたのよ。濡れていると冷たい金属とかが貼りつくから。それ
でどうしたの?」
「皮膚がとれてしまうかもしれないけど、そこはしかたがないと思って、
むりくり剥がしたよ。もちろん寒いと金属とかに張り付くのは知ってたんだ
けど、ふんとに寒さを感じていなかったから、触ってしまったんだよね。幸い
皮膚はとれなかった」
アタイも田舎育ちで冬は雪が降ったけど、屋外の金属が皮膚に貼りつくほど
寒くはなかった。知識で知ってはいたけれど、体験してみないと分からないこ
とがあるね。
午後の作業は食品仕分けでしたがぁ。仕分けする品物が少ないので、まずは
お菓子を小分けすることにしました。
お土産やお歳暮に使うサイズのお菓子箱。そのまま利用者さんに配っても
いいんだけど、それだと量が多いので小分けできるものは小分けする。
小分けと仕分けが終わってしまったので、今度は米を2kgの袋に詰め直す
作業。
新しいスタッフさんが仕事を覚えるために仕分け作業をしていたので、
その人も米の袋を作る作業に参加。
「ニシさん、米の袋作りはしたことがありますか?」
「ありません」
「それじゃいっしょにやりましょ」
「人によってやり方が違うので、ニシさんのやり易い方法でやってもらって
かまいませんからね」
「小分けした袋には量とか賞味期限が記載されていませんね」
「アタイは2kgより少し多めに入れるようにしていますが、人によりますね。
市販されている米も精米の日は記載されてるけど、賞味期限は書いてなかった
ような?」
ボランティアが終わって、いつもの3人で居酒屋さんへ。ビールで乾杯して
いると、アタイが注文したおでんがやってきました。
「ちくわぶ 好き?」と、アタイ。
「すきではないが食べる」と、イノさん。
「私はキライ」と、マダム。
「アタイも嫌い」
「じゃぁ。好きではないけど食べる人、どうぞ」(笑)
アタイたちが居酒屋さんに入ってから20分後ぐらいにやってきたのは男2人
「たばこは吸えますか?」
「ウチは全面禁煙なんですよ」と、店長。(2人は出ていきました)
「昔はよぉどこでもタバコ吸ってたよな。オレなんか受付窓口でタバコ吸い
ながら対応していたよ」
「昔はそうだったかもしれないわね」
「休憩室なんか煙で真っ白だったよ。訪問客がやってくるとすぐに灰皿を
出して、机に座ってタバコだったぜ」と、イノさん。
「机に座ってタバコを吸うのは難しいというか見たことが無いなぁ」と、
アタイ。
「そうよね。お客さんが来て机に座っている人はまずいないわよ」(笑)
「穴に落ちる夢、見たことある?」と、イノさん。
「空から落ちる夢は見たことある」
「あと、鳥みたいに飛ぶ夢も見るなぁ。手をバタバタして空を飛ぶ」
「私は夢を見ているかもしれないけど、覚えていないわ」
「イノさんは夢のような話をすることがあるけどね」(笑)
てな話で2時間が過ぎていたのでお開きでした。(^^)/