ガマ;蒲はガマ科ガマ属の大型多年草。花言葉は、救護。葉.茎ともに細長い。夏、茎上部にガマの穂といわれる蝋燭形の花穂をつけ、緑葛色の雌穂の上に黄色のの雄穂が続く。花粉は蒲黄といい、利尿.止血の漢方薬。浅い水底から直立し雄花は1.5~20cm。花期は6~8月。生育地は池、沼。分布地は、北海道、本州、四国、九州。『古事記』に登場する因幡の素兎が大国主命の指示に従って治癒できたのは「蒲黄」の薬効である。秋に穂絮をしき飛ばす。「蒲の穂は明るべくなりぬ盆の前 水原秋桜子」「蒲の穂の打ち合ふ薄き光かな 高田正子」「古利根の今の昔の蒲の花 草間時彦」「雨の輪も古きけしきや蒲の池 高浜虚子」「たち直るいとまもなけれ風の蒲 島田光子」「憂きことの抱えきれなば蒲に寄る あらきもほ」「蒲の穂やはだしのまゝに子は育つ 池内たけし」「大和なる蒲の穂やはらかく握る 遠山陽子」「案じられし後継ぎ育つ蒲の花 石井佐知」。昭和10年ごろには、世田谷奥沢の家の近くに沼があり、蒲の穂が沢山生えていた。その後この沼の水は埋め立てられて、九品仏浄真寺の墓地に拡大された。(時過ぎて 景色も変わる 蒲の池 ケイスケ)