イチョウ;銀杏;公孫樹(イチョウ科)花言葉は、長寿。落葉高木で雌雄異株。花は春、新芽とともに咲く。雌花は花柄の先端に二個の胚種を持ち、雄花は短い穂状になる。雄花の花粉が風に乗って飛散し雌花につく。銀杏は中国の原産。高いものは30mに及び、巨木となることはまれではなく、金色に黄葉したさまは荘厳でさえある。「銀杏」には慣用的に「いてふ」の仮名が使われている。「いてふ葉や止まる木も黄に照らす 嘯 山」「とある日の銀杏もみぢの遠眺め 久保田万太郎」「黄葉し思慮ふかぶかと銀杏の木 鷹羽狩行」「隣る木もなく銀杏の落葉かな 道 彦」「一色に大樹の銀杏落葉かな 小沢碧童」「蹴散ちらしてまばゆき銀杏落葉かな 鈴木花蓑」「花の如く銀杏落葉かな 小沢碧童」「花の如く銀杏落葉を集め持つ 波多野爽波」「銀杏落葉一枚咬みて酒場入り 上生重次」。(小窓より 見ゆる銀杏 黄色ずく ケイスケ)