花の木;鶏冠木(カエデ科)花言葉は、信仰。楓類は一枚の葉が手の指を広げたようにいくつかに深く浅く切れ込んでいるのがふるう、さもなければ三枚の小葉に分かれて三出複葉の形をしているのが常であるが、話題のチドリノキだけはその葉が一見カバノキ科のサワシバやクマシデなどの葉にそっくりで、葉が対生している以外はどう見てもカエデの仲間とはおもえない。産地は東北地方から四国、九州の山で、谷沿いの陰地によく見られる。ヤマシダカエデという別名がある。これがカエデの類だということを示している。チドリノキの果実は長い翼があるので、その形をチドリに見立てたものである。ヤマシバは、山の柴での意味で、薪の材料にするためのもの、チドリノキというのは果実が長い翼があるので、その形をチドリの翔ぶさまに見立てたもの。葉のつき方、実の形さえ見ればカエデ科の一種とわかるが、葉を一枚見ただけでは楓の仲間とは思えない。この珍しいカエデが日本だけにしかない特産の種類で、世界にも近縁の種類がないということだ。自生している区域は愛知、岐阜、長野の3県に限られしかも以上の県全部のあるわけでもなく、三県が互いに堺を接している狭い区域であること。ただ例外として長野県北部の大町市に一部にもあるようだ。ハナノキ自生地hは大正9年7月17日岐阜県中津川市坂本の花の木が天然記念物指定第一号である。「山青しかへでるの花ちりみだり 芝不器男」「縁拭きて楓の花を塵とせず 及川貞」「いつまでも寒さほどけず楓の芽 岡村閑月」「楓の芽もはらに燃えてしづかなり 加藤楸邨」「楓の芽紅鋭しや手枕に 石田波郷」「楓の芽豆腐平らに煮られゐて 桂 信子」「雨重き葉の重なりや若かへで 太 祇」「弟子達の弓の稽古や若楓 吉右衛門」「子を産みに子が来てゐるや若楓 安住 敦」「さびしさも透きとほりけり若楓 永島靖子「楓の芽ほぐるる一喜一憂に 馬場移公子」「楓の芽朝の音楽
(つづきをり 村沢夏風」「楓の芽ほぐれ剥落九体仏 松本 進む」「芽楓のほのかに奥へいざなへり 鈴木貞雄」。(花の木紅をたずさえ峠越え ケスケ)。
(つづきをり 村沢夏風」「楓の芽ほぐれ剥落九体仏 松本 進む」「芽楓のほのかに奥へいざなへり 鈴木貞雄」。(花の木紅をたずさえ峠越え ケスケ)。