昨日から川越は真夏です。川越公園の河川敷の林を散歩したり、池畔で昼寝したりして消夏につとめました。北海道から帰ったばかりですからかなりこたえます。それでも旅の疲れはすっかり取れ元気です。
7月4日(水)
夕方になって三親牧場を訪ねました。えりも国道から東広尾川を遡ること6Kmあまり、隣家から数Kmの奥地です。畑仕事中のゴリさんが早速車で牧場を案内してくれました。32年前に池商の生徒たちと世話になったときには森だった奥地にまで牧場が果てしなく伸びています。ここはゴリさん自慢の別天地です。
近くにはこんな熊笹の森が広がっています。自然の森に放たれた牛たちが熊笹の芽や葉を食べていくうちに次第に笹が淘汰され、やがて牧草の種を蒔くと綺麗な牧場に変貌していうということです。これを「蹄耕法」と言うそうです。なるほどなあ。21世紀の十勝で牧畜が始まった遠い昔の人と自然の関わりを学んだ気がしました。たしかにここは原生林の一角なのです。
三親牧場は肉牛の繁殖が目的です。9箇月を過ぎた雌牛50数頭はこの自然の牧場で生活しています。ゴリさんにもらうのは塩だけです。美味しい湧き水を飲み、草や葉を食べて過ごしています。冬も同じです。自然の牛に近い育ち方をしているのです。それでも二日に一度くらいは牛舎の近くに顔を出すそうです。
ゴリさん。森田誠さん。65歳。佐賀県出身。TVや新聞の取材は「お断り」している方です。「川越だより」は特別です。無断掲載ですが‥。