川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

三一独立宣言

2010-03-02 07:19:24 | 韓国・北朝鮮
 昨日は3月1日でした。1919年のこの日、ソウルで独立宣言文が発せられ、大規模な独立運動へと発展するきっかけとなりました。

 三一独立運動http://konotabi.com/seoulprison/7pagodapark/prison7pagodapark.htm  
 

 今年は「日韓併合」から100年になります。未来を切り開くために過去を知ることは欠かせません。

 昨日久しぶりに「独立宣言文」を読んでみました。大学の先生が日本語に訳したもののようですが難しい漢字ばかりです。原文は漢字ハングル併用の朝鮮語です。

  http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LPOD&mid=sec&sid1=&oid=020&aid=0000423480
 
 振り仮名を振ってみました。声に出して読んでみてください。何度か読んでいるうちに意味も少しは理解できたような気になります。

 2・8独立宣言文は留学生たちが東京で発した文章です。三一独立宣言にも影響を与えたといわれます。

 



★『三一独立宣言文』★
    -西紀1919年3月1日,朝鮮三・一独立宣言文-
           = 宣 言 書 =

 吾等はここに朝鮮が独立国であること,朝鮮人が自主の民であることを宣言する。これを世界万邦に告げて,人類平等の大義を克(よ)く明らかにし,これを子孫万代に誥(つ)げて,民族自存の正しい権利を永く保有せしめるのである。

 半万年の歴史の権威によりてこれを宣言するものであり,二千万民衆の誠忠を合わせてこれを普(あまね)く明らかにするものであり,民族の永久に変わらない自由発展のために,これを主張するものであり,人類の良心の発露に基づく世界改造の大気運に順応し,共に進むために,これを提起するものであるからこれは天の明らかな意思であり,時代の大勢であり,全人類共存共生権の正当な発動であって,天下の何者であれ,これを阻止抑制することはできないのである。

 旧時代の遺物である侵略主義,強権主義の犠牲となって,有史以来幾千年を経て初めて異民族による箝制(かんせい)の痛苦を嘗(な)め,今年で十年になる。我が生存権がどれほど剥奪(はくだつ)されただろうか。心霊上の発展がどれほど阻まれたであろうか。民族的尊厳がどれほど毀損(きそん)されたであろうか。新鋭さと独創性で世界文化の大潮流に寄与貢献する機会がどれほど失われたであろうか。

 ああ旧来の抑鬱(よくうつ)を宣暢(せんしょう)しようとすれば,現下の苦痛から脱け出そうとすれば民族的良心と国家的廉義(れんぎ)の圧縮銷残(しょうざん)を奮い起こし,伸長しようとすれば,各個人の人格の正当な発達を遂げようとすれば,可憐な子弟に苦しくて恥かしい財産を遺し与えないようにせんとすれば,子々子孫の永久に安全な幸福を導き迎えんとすれば,その最大の急務民族的独立を確実にすることにあるのだから,二千万各個人が方寸の刃(やいば)を懐(ふところ)にし,人類共通の心と時代良心が正義の軍と人道の干戈(かんか)で,救護する今日,吾々は進んで取るに,挫(くじ)くことのできない強者はいず,退いて作(な)すに,展(の)べることのできない志はない。

 丙子(へいし)修好条規〔注:1876年の江華島条約〕以来,いくつもの金石盟約に欺かれたことで,日本の不信義を罪しようとするものではない。学者は講壇で,政治家は実際に,我が祖宗の遺産を植民地視し,我が文化民族を土昧人(どまいじん)扱いして,ただ征服者の快を貪(むさぼ)るだけであり,我が久遠の社会基礎と卓越した民族心理を無視したと言って,日本の不義を責めるものではない。自己を督励するに急な吾々には,他人を怨み咎(とが)める暇はない。現在を苦辛経営するに急な吾々には,宿昔を懲(こら)しめさばく暇(いとま)はない。

 今日吾々の任ずる所は,ただ自己の建設あるのみであり,決して他者の破壊にあるのではない。厳粛な良心の命令で,自らの新運命を開拓することであり,決して旧怨と一時の感情で他者を嫉(ねた)み排斥するのではないのだ。旧思想,旧勢力に驥(き)びされた日本の為政者の功名の犠牲となった不自然,又不合理な錯誤状態を,改善匡正(きょうせい)して,自然で合理的な正しい大原に帰らせることにあるのだ。

 元々民族的な要求から生まれたものではない両国併合の結果が,畢竟(ひっきょう)姑息的威圧と差別的不公平と統計数字上の虚飾の下で,利害相い反した両民族に,永遠に和同することのできない怨みの溝を深めた今日の実績を観よ。勇敢果敢さで旧き誤りを廓正(かくせい)し,真正な理解と同情に基づく友好的新局面を打開することが,彼此間(ひしかん)に禍(わざあい)を遠ざけ福を招く捷径(しょうけい)であることを,明らかに知ることではないか。

 また,二千万の含憤蓄怨(がんぷんちくえん)の民を威圧で拘束することは,ただに東洋の恒久的平和を保障する所以(ゆえん)ではないだけではなく,これによって東洋安危の主軸である四億万の中国人の日本に対する危惧と猜疑(さいぎ)をますすま濃厚にさせ,その結果東洋全局が共倒同亡の悲運を招致するのは明らかであるから,今日吾らの朝鮮独立は,朝鮮人に正当な栄えある生を遂げさせると同じに,日本人を邪(よこしま)な路から脱け出させ,東洋支持者である重責を全(まっと)うさせることであり,中国をして,夢寐(むび)にも免れることのできない不安,恐怖から脱出させるものであり,また東洋平和が重要な一部をなす世界平和,人類の幸福に必要な段階となるものである。これがどうして区々たる感情上の問題であろうか。

 ああ,新天地が眼前に展開している。威力の時代が去り,道義の時代がきたのだ。過去全世紀に練磨長養された人道的精神によって新文明の曙光を人類の歴史に投射することが始まったのである。新春が全世界に来て,万物の蘇生を促(うなが)している。凍(い)てつく氷と寒雪に呼吸を閉ざし,冬ごもりしたのが,彼(か)の一時の勢いであるとすれば,和風暖陽に気脈を振るい舒(の)ばすことは此の一時の勢いであるから,天地の復運に際して世界の変潮に乗ずる吾々は,如何なる躊躇もなく,如何なる忌憚もないのである。我が固有の自由権を譲り全うして,旺盛なる楽しみを飽くまで享受するであろうし,我が自足する独創力を発揮して,春満ちたる大界に民族的精華を結実するのである。

 吾々はここに奮起する。良心は我と共に存し,真理は我と共に進むのだ。男女老少の別なく,陰鬱(いんうつ)の古巣から活発に立ち上って,森羅万象と共に欣快な復活を成し遂げたのである。千百世の祖霊が吾らを陰ながら佑(たす)け,全世界の気運が吾らを護っているので,着手が即ち成功である。ただ,前方の光明に向って驀進(ばくしん)するばかりである。

  公約三章
 一, 今日の吾らのこの挙は,正義,人道,生存,尊栄のための民族的要求であるから,ひとえに自由の精神を発揮するもので,決して排他的感情に走ってはならない。
 一, 最後の一人まで,最後の一刻まで,民族の正当な意思を快く発表せよ。
 一, 一切の行動は最高に秩序を尊重し,吾らの主張と態度をどこまで光明正大にせよ。
   朝鮮建国4252年3月1日 朝鮮民族代表 (33名 記名 書きこみ継続・・・)

 出典http://pub.ne.jp/bbgmgt/?entry_id=2001552



★「2・8独立宣言書」全文 ★ (1919.2.8 朝鮮基督教青年会館)

 朝鮮青年独立団は,わが二千万の民族を代表して,正義と自由の勝利をえた世界万国の前に,われわれの独立を期成することを宣言する。

 四千三百年の長い歴史を有するわが民族は,実に世界最古の文明民族の一つである。時には中国の正朔(せいさく)を奉じることがあっても,これは両国王室の形式的な外交関係に過ぎず,朝鮮はつねにわが民族の朝鮮であり,いまだかつて一度たりとも統一国家を喪(うしな)い,異民族の実質的支配を受けたことはなかった。

 日本は,朝鮮が日本と唇歯の関係にあることを自覚していると称し,一八九四年,清日戦争の結果をもって,朝鮮の独立を率先承認した。アメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,ロシアなどの諸国も独立を承認するのみでなく,これを保全することを約束した。

 朝鮮もその恩義に感じ,鋭意諸般の改革と国力の充実とを図ってきた。


 当時ロシアの勢力が南下し,東洋の平和と朝鮮の安寧を脅(おびや)かしたとき,日本は韓国と攻守同盟を締結して露日戦争を始めた。東洋の平和と韓国の独立保全とはこの同盟の主旨であったから,韓国はいよいよその好誼に感じ,陸海軍の作戦上の援助はできなかったけれども,主権の威厳さえ犠牲にして可能なあらゆる義務を尽くし,東洋の平和と韓国独立の二大目的を追求したのである。

 ついにその戦争が終結し,当時のアメリカ大統領ルーズベルトの仲裁によって講和会議が開かれると,日本は同盟国である韓国の参加を許さず,露日両国代表者の任意で,日本の朝鮮に対する宗主権を議定した。日本は優越した兵力を恃(たの)み,韓国の独立を保全するという旧約に違反し,ひ弱な韓国皇帝およびその宗主権を威嚇(いかく),欺瞞し,国力が充足し独立をえるべき時期までという条件で韓国の外交権を奪い,これを日本の保護国となし,韓国をして世界列国と直接外交する道を断ち,相当の時期までという条件で司法・警察を奪い,さらに徴兵令実施までという条件で軍隊を解散させ,民間の武器を押収して日本の軍隊と憲兵警察とを各地に配置した。甚だしきは皇宮の警備までも日本人の警察を使用するに至った。

 こうして朝鮮を無抵抗なものにし,わが明哲の誉(ほま)れある光武皇帝を放逐して,精神の発達が充分でなかった若年の皇太子を擁立して利用し,日本の走狗をもっていわゆる合併内閣を組織し,ついに秘密裡に武力をもって合併条約を締結した。ここにわが朝鮮民族は,建国以来半万年にして,われらを指導し援助するという友邦の軍国的野心の犠牲となった。実に日本の韓国に対する行為は,詐欺と暴力から出たものであり,このような大がかりな詐欺の成功は,世界興亡史上に特筆されるべき人類の大恥辱といえよう。

 保護条約を締結するとき,皇帝と賊臣に非ざる幾人かの大臣はあらゆる反抗手段を尽くし,その発表後も全国民は素手で可能な限り反抗をした。司法・警察が奪われ,軍隊が解散されたときもまたそうであった。こうして合併時にあっては,身に寸鉄の武器を帯びないにもかかわらず,可能な限りあらゆる手段を尽くして反抗運動を試みたが,精鋭な日本の武器により犠牲となった者は数知れない。爾来十年間,独立を回復しようとする運動で犠牲となった者の数もやはり数十万に達した。かの悪毒な憲兵政治のもとに手足と口舌をかんじがらめにされながらも,継続して独立運動の絶えたことはなく,これをみても,韓日合邦が朝鮮民族の意思ではないことを知ることができる。

 このようにわが民族は,日本の軍国主義的野心の詐欺暴力のもとに,民族の意思に反する運命に負わされたので,正義により世界を改造するこの時にあたり,その匡正(きょうせい)を求める当然の権利がある。また,世界改造の主人公であるアメリカ・イギリスは,保護と合併とを率先して承認したという理由をもって,この時にさいしてその旧悪を贖う義務を有する。

 また,合併以来の日本の朝鮮統治政策をみると,合併当時の宣言書に反してわが民族の幸福と利益を無視し,征服者が被征服者に対する古代の非人道的政策を襲用し,わが民族に対し参政権,集会・結社の自由,言論・出版の自由などを許さず,甚だしくは信教の自由,企業の自由までも少なからず拘束している。行政,司法,警察などの諸機関は,朝鮮民族の私権までも侵害し,公私にわたってわれわれと日本人との間に優劣の差別を設け,わが民族には日本人に比して劣等の教育を施することにより,わが民族を永遠に日本人の使役者にしようとしている。

 さらに,歴史を改造してわが民族の神聖な歴史的伝統と威厳を破壊,凌辱(りょうじょく)し,少数の官吏を除いては政府の諸機関と交通,通信,兵備などの全機関において,全部あるいは大部分日本人を使い,わが民族に対して永遠に国家生活の智能と経験をえる機会を失わせた。われわれは,このような武断専制,不正,不平等の政治のもとでは生存と発展を享受することができない。

 それだけではない,元来人口過剰な朝鮮に無制限の日本人の移民を奨励,補助したため,土着のわが民族が海外に流離するほかないようにしむけた。また,政府諸機関はもちろん,私設の諸機関にまでも日本人を使用し,その一方で朝鮮人の富を日本に流出させ,商工業においても日本人にのみ便益を与えて,わが民族に産業勃興の機会を失わせた。このように,どの方面からみてもわが民族と日本との利害は相互に背馳し,その被害を受けるのはわが民族なのであるゆえに,わが民族は,生存の権利のために独立を主張するものである。

 最後に,東洋平和の見地からみるならば,最大の脅威であったロシアはすでにその軍国主義的野心を抛棄し,正義と自由と博愛とした新国家の建設に従事している最中であり,中華民国もまた然りである。その後に国際連盟が実現して,再び軍国主義的侵略を敢行する強国はなくなるであろう。

 そうであるならば,韓国を合併した最大の理由が消滅したばかりか,これにより朝鮮民族が数々の革命の乱を起こしたならば,日本に合併された韓国はかえって,東洋平和の禍根となるではないか。わが民族はただ一つの正当な方法によって,わが民族の自由を追求しつづけるものである。もしこれが成功しなければ,わが民族は生存の権利のために自由な行動をとり,最後の一人に至るまで必ずや自由のために熱血を注ぐであろう。これがどうして東洋平和の禍根とならないであろうか。わが民族は一兵ももたないので兵力をもって日本に抵抗する実力がない。日本が万一,わが民族の正当な要求に応じないならば,わが民族は日本に対して永遠の血戦を宣言せざるをえない。 

 わが民族は久遠な高尚な文化を有し,半万年にわたって国家生活の経験をもっている。たとえ多年の専制政治下の害毒と境遇の不幸が,わが民族の今日を招致したにせよ,正義と自由にもとづく民主主義の先進国の範にとり,新国家を建設したのちには,建国以来,文化と正義と平和を愛好するわが民族は,必ずや世界の平和と人類の文化に対して貢献するものと信ずる。


 ここにわが民族は,日本および世界各国がわが民族に民族自決の機会を与えることを要求する。万一然らざれば,わが民族はその生存のために自由の行動をとり,独立を期成することを宣言するものである。

  = 決 議 文 =

 1. 本団は,韓日合併がわれわれの自由意思をもってなされたものでないばかりか,われわれの生存と発展とを脅かし,東洋と平和を攪乱する原因となるとの理由により独立を主張する。 

 2. 本団は,日本議会および政府に対し,朝鮮民族大会を招集し,その決議をもってわが民族の運命を決する機会を与えることを要求する。

 3. 本団は,万国平和会議に民族自決主義をわが民族にも適用することを請求し,右〔上〕目的を達するため,日本に駐在する各大国公使に対して本団の意思を各政府に鞭撻するこを依頼し,同時に委員2人を万国平和会議に派遣するものであり,右〔上〕委員はすでに派遣されたわが民族の委員と同一行動をとるであろう。

 4. 前項の要求が拒絶されるときは,わが民族は日本に対して永遠に血戦を宣する。これにより生ずる惨禍に対し,わが民族はその責任を負うものではない。




 西紀一九一九年二月八日

   在日本東京朝鮮青年独立団代表
      崔 八 金 度演 李 光洙 金 寿 白 寛洙 尹 昌錫 
      李 根 宋 継白 崔 謹愚 金 尚徳 徐 椿

出典http://pub.ne.jp/bbgmgt/?entry_id=1997358

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