心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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とかく噂というものは

2015年08月27日 | 母のこと
「話聞いてたら こっちの方が気分悪くなってきたぁ」
「んだべ?聞いた本人のわたしなんか 腹立って腹立って・・・」
こんな会話があったのは 先週のことでした。
母のご近所さんたちが外で 日陰に陣取り 庭の花談義に花を咲かせているようなので、わたしは買ってきた枝豆やら インゲンやらを調理してから 会話を聞こうと外に出ていった時のことです。
ご近所さんの一人が(その方が話上手でいつもわたしたちは聞き役が多いのですが) 知り合いのところを訪問したときに言われたという その内容にわたしも母も唖然としてしまったのです。

その内容と言うのは わたしのことでした。
10年以上も昔のことを言っているのだと思って聞いていましたが、そこはどうなんでしょ。話した本人に聞かないとわかりませんが。そのご近所さんが言うには わたしが〈だんなが浮気をしている 女がいる〉ということを知って、何千万も入っている通帳二冊を持って 出ていった しかも実家(弟や母たち)が後ろで手引きしていた ということでした。
わたしは思わず絶句・・・慌ててその方に
「どこの通帳を持っていったんだ?」
と言うと 周りが笑って
「持って行った本人(わたし)がわからないって そこがもう変じゃない?会社の通帳でしょ」
と言いました。雲をつかむような話に苦笑いしながら
「そんなことしていたら 横領とかで今頃つかまっているでしょ」
と 言うと、それもそうだと大笑い。
「それにしてもあんまり○子さんが悪者みたいに話すもんだから 腹が立って腹が立って。もうその人にちゃんと言ってやったよ。あんた そんな間違いどっから聞いてきたんだ?○子さんはそんなことしてないし、そんなことする人じゃないよって あれこれ説明してやったさ。ちゃんと会社にも行ってるし、そんなことしたらいれるわけねべ?って」
「そりゃ 悪かったね。手間賃やらねばなあ」
と母が笑って言うと
「んだんだ。力説してやったから 説明代払ってもらわねばな」
と大きな声で笑いました。そして
「この話 言ったらいいかどうか1カ月も悩んでいてさ。悶々としていたのよ」
と言うので
「あらぁ、そんなに胸の中に入れて苦しかったでしょ?さっさと話してくれればよかったのに」
と わたしも笑って言いました。
「したって なんもいいことでねし。あんまりにも頭に来ることだったら気に障るべなと思ってたのよ」
なんて優しい心根なんでしょうね。母とふたり こういうご近所さんたちで良かったと思いました。

一体 どこで誰がいいふらしていたのかわかりませんが。さも真実のように ご近所さんがやってきたので
「ねぇ 知ってる?あの向かいに元住んでいた○○さん その娘さんてば こうなんだって・・・」
と 顔をしかめながら 母のご近所さんに〈あなたにとっておきの話を教えるわよ〉とでも言ったふうに語ったであろう その姿。容易に想像できます。

つっこみ入れたくなりますねぇ。そんな何千万もあったら 今頃こんな生活していないと思うんだけど?
あっでも 贅沢したらすぐ無くなってしまうか・・・(笑)
それにしても 一体誰がそんなありもしないことを言いふらしていたのかと母とふたり 家に戻って話していたのですが、わたしの知らないところでそんな噂話が飛び交っていたのかと思うと、いい気分はしないものです。
第一 だんなに女がいたなんて ちっとも知りませんでしたから(笑)

母に
「温泉でも わたしたちのいないところでは噂話されているかもしれないね」
というと
「なあに 言いたい人には言わせておけばいい。わたしがたが いつも通りにしていればわかる人はわかるもんだ」というので
「そうだなぁ。別に人に後ろ指をさされるようなことした覚えないしね」
と答えました。
「噂話 好きな人はいるもんだ。そういう人の周りにはそういう人が集まるもんだし、そうでない人は噂話なんて構わないもんだよ。自分たちはそうならないようにしような。もし人の話をするなら いいことだけ話していればどこで誰が聞いていても安心だ」
うんうんと頷きながら 母の話を聞いていました。

噂話 本人の耳に入ってこなければわかりませんが、それでも巡り巡ってはいってくる時もあるということです。でも 所詮噂話 ココロ乱さずに笑い飛ばしてしまえばいいのでしょう。それでもその日は なんだか気分が悪かったです。
諸悪の根源(言いふらした本人)に 一発 アンパ~ンチ!!
言いふらしたあなたにだって いつか噂が飛び交うんだからねー。
母 そして ご近所さんという強い味方がいて 本当に良かったと思った日でした♪