渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

日本楽器製造(現ヤマハ)が作ったオートバイ

2021年11月29日 | open


YA-1

ヤマハYA-1。
125cc、最高出力5.6PS。
ヤマハ発動機登場以前の日本楽器
製造(現在のヤマハ)が1954年に
作った。
ヤマハ発動機が分社創立された10日
後の1955年7月10日に開催された
第3回富士登山軽オートバイ競争大会
(富士登山レース)でウルトラライト
級で優勝。
同年1955年10月の全日本オートバイ
耐久
ロードレース(浅間火山レース)
では、125ccクラスで1位から4位まで
を独占した。
日本の二輪レースは戦前からオーバル
コースでは存在したが、本格的なロー
ドレースは敗戦後に世界最古の英国領
マン島TTレースを模倣して公道での
レースが開催された。
最初の名古屋TTレースはレースとして
認可されず、パレードとして警察
から
許可されたのだが、実質はオリ
エン
テーリング的な要素はあったに
せよ、
内実は都市部をも使うハードな
公道レー
スとなった。
富士登山レースや浅間火山レースは
完全な公道レースだ。その後、テスト
コースと称した専用コースで開催

されるように移行した。
当時、日本国内に舗装道路は存在して
いない。すべてアンペイヴロード
だ。
それはダート(荒れ土)であった
り、
グラベル(さざれ砂利)であった
り、
まともな平坦地ではなく、クレイ

叩き締めたダートトラックとも異な

るまさにロードなのにオフロードと
いう道路でレースが開催されていた。
登場した最初からぶっちぎりのヤマハ。
ヤマハは最初から一番だった。






1957年の第2回浅間火山レースでは
ウルトラライト級とライト級の
2レースにヤマハはエントリー。
国内10社がワークスマシンを投入
した熾烈なレースだったが、ヤマハ
は2クラスで優勝した。

完全なフォーク直結のクリップオン
ハンドルのヤマハワークスマシン。

ぶっちぎりである。


ヤマハのオートバイが登場した時に
200社ほどあった他社を寄せ付け
ないぶっちぎりだったヤマハ
名機YA-1は、ナチスドイツ軍が

採用していたドイツのDKW RT125
を参考に作られた。基本的に設計
はコピー。日本の二輪も四輪も
航空機も船舶も、すべて模倣から
始まった。そして、本家を遥かに
抜いてどの分野でも世界一になって
いる。鉄道製作技術、橋やビルの
建築技術、トンネル掘削技術など
は現在でもダントツで日本が世界一
である。まるで戦前のドイツの
技術力が突き抜けて世界一だった
ように。

ドイツDKW RT125。これも名機。


2ストエンジンは軽量コンパクト
でハイパワーのため、安定性が
求められる戦場や軍事使用では
大活躍した。
この1930年代から2010年までの
約80年間は、全世界の実用車や
競技車両は2ストマシンが圧倒的
優位性を持っていた。特に構造上
500ccあたりまでの排気量クラス
で。
その2ストエンジンが優れていると
いう内実は今でも全く過去と同じ
なのだが、排ガス規制という機械
の性能とは別次元の政治力学により
2ストエンジンは強制的に消滅させ
られようとしている。
だが、2022年新規2ストモデルを
競技車両限定だが、世界トップの
「2スト屋」であるヤマハが製造
する
ことを決定発表した。
世界のヤマハ、いまだ健在。

DKW RT125


この戦時中のジャーマンブルーの色の
再現は結構難しい。
タミヤ1/35シリーズのプラモを作って
いた世代の人は、プラカラー(タミヤ
カラー)で最初から塗料があったので
フラットベースを上手く使って再現
していたことだろう(私も)。
しかし、現代オートバイを大戦中の
二輪風にオールドルックにペイント
する際は調色に苦労する。
それも、プロの車両系塗装屋さん
ならば上手く調色で調合するのだ
ろうが、DIYとなると、かなりハードル
が高いだろう。

これは1958年の第1回クラブマン

レース(浅間コース)の貴重な125
クラスレースの映像。

Japanese Motorcycle Race in 50's Mt.ASAMA
浅間火山レース



新車で買える2スト250

2021年11月29日 | open


81PS/11,700rpm
249.5cc
車重112kg
2ストロークV型水冷新型エンジン
金額415万円

最高に魅力的だが、一体誰が買う
ねんて(笑
オートバイが金持ち道楽の道具に
なってもうたらあかんて。
せやから、ステータスみたいな感じ
で成金の誰もが乗りたがる種類の単
車、わし好きやないねん。

ロイヤルエンフィールド

2021年11月29日 | open

街中で見かけた英国車のロイヤル
エンフィールド。
めちゃくちゃ渋い。



友人が、この色は何の色かと問う。
RAF(ロイヤルエアフォース)の色
でしょうね。多分。詳しくないけ
ど。

これの色。


大戦中、対独戦で戦線に投下された
モーターサイクルもロイヤルエン
フィールドだ。59kg。2スト126cc。



最近のオールドルックのミリタリー
調もイケてる。





350もかっけーぞ。


めっちゃ渋。日本ではもうすぐ発売
の空冷単気筒。


日本では馴染みが薄いロイヤルエン
フィールドだが、創業は1891年だ。
モーターサイクルの老舗。
ここ何年かで日本でも代理店ができ
てきたけど、まだまだ日本ではマイ
ナーなメーカーだ。
世界最古級のメーカーで、しかも
歴史的に世界各国に多大な影響を
与えた二輪メーカーなのに。

東京のショールームだけでも英国
ロンドンの街並み風のロイヤルエン
フィールド。



プジョー

2021年11月29日 | open


東京赤坂のプジョーショールーム
から来客にプレゼントがあるそう
です。