渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『死に花』(2004)

2021年11月10日 | open


『死に花』(2004/東映)

老人ホームの入所には一時金9000
万円~2億円必要。これは死んだら
返金されない。
ほかに入所金が数百万円。
毎月の
月額部屋代25万円。
その高級老人ホーム
で余生を暮らす
老人たち男女の物語。

死ぬ前にひと花咲かせようと、男性
連中は銀行
強盗を計画する。
トンネルを掘り、銀行の金庫を狙う。
銀行地下道の邪魔になる場所に住む
ホームレスも仲間に引き入れ、埋蔵金
ならぬ銀行支店金庫の有り金17
億円
を狙うのだが・・・。

というお話。

荒唐無稽だが、なかなか面白かった。
下敷きになっているのは1965年の
イタリア映画『黄金の七人』である
ことも伺える。
モンキーパンチの劇画『ルパン三世』
のベースになった大泥棒映画だ。

2004年公開の本作の出演者は、それ
ぞれ良い味を出しているが、今は
彼らのほとんどが鬼籍に入った。

出演
菊島真実/山﨑務(1936-存命)
伊能幸太郎/宇津井健(1931-2014)
穴池好男/青島幸男(1932-2006)
庄司勝平/谷啓(1932-2010)
先山六兵衛/長門勇(1932-2013)
明日香鈴子/松原智恵子(1945-存命)
源田金蔵/藤岡琢也(1930-2006)
赤星周次郎/小林亜星(1932-2021)
赤星静江/吉村実子(1943-存命)
青木六三郎/森繁久彌(1913-2009)
黒井純一/ミッキー・カーチス(1938-存命)
鴨下太一/高橋昌也(1930-2014)
鴨下光代/白川和子(1947-存命)

主要な出演者の多くが今はこの世には
いない。

何か測ったようなキャスティングだ。
尤も、物語からして配役が2004年時点
で高齢者なのではあるが。
ただ、松原智恵子さんは2004年公開の
この作品製作時(2003)には58才だ。
老年ではなく壮年。

そして綺麗。とにかく清潔感あって、
顔だちも美人のご婦人だ。

どうしても容姿から清楚可憐なお嬢様
役が多かったが、ご本人の素のキャラ
はオープンカーを乗り回す男勝り(死語)
のキャラクタだったというのは映画好き
の人たちには有名な逸話だ。


1960年代、吉永小百合は日本を代表
する女優だが、美人を出せといった
ら誰を出すかといえば、松原智恵子
さん以外にいないと思う。
典型的な日本の美人だと思いますよ、
私は。






なんてのか、陸奥宗光の奥方の
ような美形。


今でも、お年を召しても美人は美人
なのだなぁと思うだす。


野郎どもは年取るとどんどん汚くなる
のだけど、
そうしたのは関係ねーぜ、
それはやめにして一発最後に
ドカン!
とやってやろうぜ!という
この映画
作品のテーマはなかなか痛快
だった。
原作は小説だ。
原作は私は未読だが、この映画はなか

なか面白く出来ている。
ただ、節々に『黄金の七人』への

オマージュがある。カット割りとか
でも。これは製作者がかなりの映画
好きで、また映画好きな観客への

サービスのようにも思えた。
青島幸男の好色ぶりは、大阪府知事
時代の横山ノックの
ようなリアルな
ものでないだけに、
爽やかなスケベ
じじいを演じていて素直に笑えた。
元都知事、いい味出してる。1960年代
の人気テレビドラマ「いじわる婆さん」
演じていた頃のようだ。
永六輔(1933-2016)も出演させて
ほしいような映画だ。
でも英語単語って、ひでーんだよ。

スケベという単語はお上品英語では
dirty old man と
いうのよね。
別にoldは無くてもいいじゃんねえ(笑)
日本語訳では「助平」になるのだが、
合っていないように思える。
日本語訳ならば「ヒヒじじい」が
適訳なのでは。


見誤り

2021年11月10日 | open





違うな。
この記者は印象操作されて勝手に
自己内部で創作した印象に合致しな
い現実を知って憤慨する人間への
主体性なき姿勢への批判的視点は
一切存在していない。
つまり、この記者自身が、己の思う
ようにならない事に対しての不満を
述べているだけなのだ。
有り体に言えば、このような自己中
心の思惟の立ち位置に拘泥している
視点などは、記事での主張にもその
思想性が反映されて、ジャーナリズ
ムとしては公正妥当性を著しく欠く。
一見、中立的な立場であるかのよう
な柔らかい書きぶりであるのが、
極めて悪質だ。
皇室や宮内庁を「自分の思い通り」
にしようとする勢力の感性の傾向が
この記者の視点によく現れている。

言葉悪く言えば、勝手にてめえで
独り合点で思い込んでいながら、
なに他人のせいにして文句垂れて
るのか、というお話。
ま、大人社会では話にならん。

国民に対しても、それ間違ってる
よ、という警鐘を鳴らさないから
かつての時代があった事をさすが
朝日は自己総括していない。
戦前、散々軍国主義を煽動してい
ながら、戦後にはまるで掌を返し
て、社名、紙名さえそのままで、
今度は民主主義の旗頭かのように
振る舞う朝日新聞の破廉恥さが、
この記者のほんのこの小さな記事
の目線にもとてもよく出ている。
藤田某や学者のコメント(朝日が
持って行きたい方向の言質を構成
する者たちの弁)をそのまま無批
判に載せて、他人の言を借りて読
者の象操作、読者の思惟誘導を
行なっている。
戦前と何ら体質は変わってはいない。
相変わらず、悪質だ。

真の民主主義の敵である。

交通機動隊の冬服

2021年11月10日 | open


交通機動隊員の冬服というのは、
今は至急してくれるのかなあ。
何かと大変だよね、冬は。

警察でなく軍隊の話としては、日本
だけでなく世界的に妙な文化があっ
た。
それは、兵卒は軍服支給だが、将校
以上は拳銃から装備から軍服まで
規定規格でのオーダーメイドで、そ
れが自弁という件。
日本も英国もドイツもそれだった。
日本などは、戦国時代から武士の
刀槍と甲冑、馬は自弁が原則だった。
それは「中世」と騎士が存在した
西欧でもそうなのだが、近代軍隊に
なってもその方式であるのが何か
よく分からない。

今はよく知らないが、かつては日本
の警察官のうち、白バイ隊員の装備
の冬服などは自弁だった。
そして、支給制服も、先輩が新品を
全て使うので、新人たちはお下がり
の装備着用だった。オートバイも。
ヘルメットさえお下がり品を使用
していた。

着用する制服が自弁というのは、
各国の軍隊では一般的だったのだ
が、一部では日本警察も同様の風
習があった。
私的団体でのそれなら分かるが、
公的機関でそういうのは、なーん
か妙。
でも、世界的な文化なので、何か
理由があるのでしょうね。


ダメ虎

2021年11月10日 | open


阪神ショボッ!
勝率5割を切ってる3位巨人に
ケッチンくらってドボン。