泉優二の小説『ウインディー』の最終章に瞠目する言葉が書かれている。「ヒーローとは初期の失敗を胸のすくような見事さでとりかえす人物をいうのだ。カタルシスはそこから生まれる。決して圧倒的な強さを見せつけるのが英雄ではない」