つぼにハマる(笑
面白い。
実年齢が私の1年上(学年2
年上)の吉田鋼太郎が演じる
伊藤家のパパの伊藤源太郎
営業本部長の仕事場のビジ
ネスのシーンでは、業種は
違うが、取引先との打ち合
わせや昼食へ行くシチュエ
ーションが過去の私とドン
被りする点も多く、結構笑
える。
一作目の『おいハンサム!!』
は家族についてに比重が大
きかったが、『2』のほうは
ビジネスシーンも多く、社
会人としての心構えや、懐
古的な友情についてのテー
マの編も多い。
人間関係模様を家族から友人、
仕事仲間、取引先へと「社会」
に向けて広げている。
特に、食を通じて社会を見
つめ直す視点を吉田鋼太郎
の本部長が提起する軸線が
素晴らしいと感じる。
ただ。
作品の中では、第一線の仕
事人(じん)であるのに、手
で受け皿にして食事するビ
ジネス人が目立つ。
これは実社会ではあり得な
い。
それ、シビアな会食の時と
かでやったら、実社会では
完全にアウト。
特に取引先との会食などで
は、下手したら契約を逃し
さえする。商取引契約は契
約内容よりも担当者を重視
するケースがかなり多いか
らだ。
食事作法は礼儀正しく正確
に、どぞ。社会人諸君。
食事時にクチャラーなどは
論外だが、人の家入る時も
お尻向けて進んで靴の爪先
を玄関に向けて後ろ向きに
脱ぐなんてのは××の×。
前向きに入って、そして、
しゃがんで靴の向きを変え
て爪先を入口に向けて揃え
る。これは男も女もだ。
お辞儀も手を前に組んでの
朝鮮式お辞儀などは絶対に
やっては駄目だ。大嘘を教
えまくっているニセマナー
講師たちによって日本の立
礼という文化が破壊されて
いるのが現代だが。
そして、当然、室内と店内
飲食時には帽子は脱帽する。
これらは社会人としての常識
だし、特に食事作法の礼儀は
ビジネスマンたちには必須の
礼儀作法だ。
日常的にそれらの国際作法や
日本礼法を実行していないと
オフィシャルの場では大恥を
欠くだけでなく、文化破壊者
として常識的社会人たちから
は見做される。
食事の時に下品で礼を失する
手皿はやめよう。突っ込み箸
や迷い箸、肘付き食事もやめ
よう。
若い女優たちが『おいハンサ
ム!!2』において、殆どが手皿
で食事しているのは、これは
脚本には無い本人の育ち、躾
の問題だろうか。
否、自覚の問題だ。
食を大切にしていない。
食と向き合っていない。
礼儀や作法について無頓着の
まま、躾も教育も受けず、一
般的社会人ではなく芸能関係
だけの世界で齢だけ重ねた結
果、なのかも知れない。
食と向かい合わずに。
そうした人たちが一般社会の
人間を演ずるのだから無理が
あるのは差し引いて映像作品
は観る必要があるだろうが、
なにも映像作品の中で汚い
食べ方をごく当たり前のよう
に、しかも上品であるかの
如く演じるのは、大嘘も甚だ
しいのではないか。
「プロ」に徹してほしい。
まっとうなビジネスシーンで
はまっとうな現実的な事を。