渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『極道の妻たち』(1986年)

2021年02月13日 | open
 
かっちりしている作品。
「わてや」の名台詞の岩下
志麻がやはり
秀逸。
他の役者の演技もいい味出
している。
 
ただし、可愛いだけで出演
した20才頃の
石田ゆり子は
何のためにこの映画に出て
いるのか?

純朴な田舎の娘が、結局は
極道のオンナ
となるのだが、
1億%演技
などというもの
が出来ていない。超スカ。
女優?
何か勘違いしているのでは?
その後の『釣りバカ日誌』で
はそこそこの
味を出していた
ので、さすがに巨匠五社
監督
でも、この街でスカウトした
ど素人
のただ可愛いだけのキ
ャンペーンガール
は役者とし
ては使い切れなかったの
かも
知れない。全てにお
いてダメ。表情の変化

セリ
フもしどすぎる。園児
の学芸会以下。
まとまりが良い作品だけに惜
しい。
石田ゆり子が出ていなければ、
さらに
ずっと良かっただろう作品。
 
個人的には石田ゆり子さん
大好きなんで
すけどね。顔
も雰囲気も。
しかし、女優としては、この
作品での演技
は石田史上最悪。
ホタテマン力也はどんな
役をやっても素
ホタテ
マン力也にしかならない
のは定番
なので置いておい
ても、この作の石田さん

あかん
て。
 
岩下志麻はグアムでの実弾
拳銃射撃を役
作りのために
やってきただけあって、なか
なかの姐さんぶりで、極妻
は彼女でなく
ば、というの
がよく分かる。
最後は姐さんが敵組長のこ
めかみに銃口
密着させての
ダブル
タップ。
空薬莢がアスファルトの地面
に落ちる音も
冷たく響く。良
い。
舞台俳優のような台詞回しも
凄く良い。
彼女は「女優」である。



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