渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『野性の証明』 ロケ地

2024年06月25日 | open


#M-01 野性の証明 ロケ地 (youtube.com)


「あれでも日本の自衛隊なのか。
仲間同士、殺し合いやがって」

国家の秘密暗殺特殊部隊の存在
と日本の暗黒支配化の未来を問
う映画作品。1980年5月とそれ
以降を
舞台にした1978年製作の
近未来
SF作品だ。
反政府活動をする人間を密かに
暗殺す
る目的で創設された自衛
隊特殊
部隊「特殊工作隊」。
彼らはまだ正式に制式化されて
いない5.56mm小銃アーマライト
AR-18を装備し、現代の現実の市
街地戦想定で自衛隊に採用された
市街地迷彩のような迷彩服を着
ている。
1978年当時は、自衛隊は7.62mm
NATO弾の減装弾を使用した
64式小銃を使用しており、5.56弾
の小銃は配備されていない。
また、迷彩も1型迷彩が作業服
として配備されていたが、本作
に出て来る特殊工作隊は別模様
と色合いの都市制圧戦用の迷彩
上下を着用している。






1978年公開映画だが、作品の
その未来予知的なディティール
の再現性はかなりの先見の明が
製作者サイドにある。
使用銃は実銃。戦車も実物。
自衛隊が主人公の敵であるので
自衛隊の協力は一切得られず、
また、反体制的気風が強かった
日本映画界の製作スタッフも
自衛隊には協力要請などは一切
しなかった。

本作の銃撃シーン、戦闘シーン
の殆どはアメリカで撮影された。
実銃を使っての空砲射撃による
プロップ映像だ。国内では映画
用の改造プロップガン。

自衛隊と戦う元特殊工作隊員を
演じた高倉健は、正確にダブル
タップで実銃小銃ARを射撃する
等、俳優としての職人技を見せ
ている。
健さんはタタンと撃つ短いダブ
ルタップを実行している


全体としては、かなり秀逸な作
品。
単なるSFサスペンスアクシ
ョン
ではなく、社会派の深い作品だ。



しかし、映画マニアっているんだ
なぁ(笑
ロケ地探索をきっかりとやってる。
おそれいる。


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