渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

転倒回避の方法

2023年11月09日 | open



「旋回中にはスロットルを
開けるな」
転ばない方法はこれに尽き
る。
開けもせず、閉じもしない
区間が一番マシンが寝てい
る区間だ。
そのパーシャルという区間
でスロットルを開けるとリ
アが滑り、フロントから転
倒する。
スロットルの開け始めも車
体は寝ているが、アクセル
を徐々に開けるのはコーナー
の出口であるので、車体が
起き上がって来ていて、タ
イヤも十分に接地面積とト
ラクションを確保するので
開けられる。
クリッピングポイントより
先は出した膝は折り畳み、
前傾姿勢で加速する。
コースでも公道でも同じだ。

なお、ターニングポイント
のエイペックスとクリッピ
ングポイントは異なる。別
物。
ターニングポイントとは回
頭する頂点=エイペックス
の地点であり、クリッピン
グポイントとはイン側の車
体との最短距離地点の事だ。
クリップを舐めるように立
ち上がって行くが、そのク
リップ地点では既に回頭も
終えて、加速しながらクリ
ップを通過する。
特に公道では、出口が見え
まで絶対に加速してはな
ない。その点はコースと
異なる。
出口が見えてから開けるの
で、当然公道とサーキット
では走るラインが異なる。
サーキットと公道で同じな
のは、マシンの操作方法だ
けだ。走行軌跡は異なる。

ちなみに、巡速旋回であろ
うと、上体や頭部が直線巡
行と同じというのはあり得
ない。
バンクに対し頭部は垂直に
し、腰も肩もインの前側に
入れるからだ。
その入れはほんの1センチ
でも2センチでも旋回性に
大きく影響する。


リーンウイズであっても、
車体の上に座像のように
同じ姿勢で凝り固まって
いる二輪の乗り方は存在
しない。
それはヤジロベエと同じ
用が生まれ、全く二輪
を運転手が制御できてい
ない事になる。
身体を入れ込むから、頭部
は旋回中には前方に移動し、
さらには下がる。
結果としては、度数の違い
はあれ、綺麗なリーンウイ
ズは旋回においてはリーン
イン気味になる。


ちなみに厳密に類別すると、
ハングオンはリーンアウト
になる。頭こそ寝かせた
車体より逆側に大きく出な
いが、倒れる程に寝かせた
車体に対して上体は垂直に
なり、頭部は車体センター
軸上にある。それは相対的
にはリーンアウトとなるの
である。
リーンインではバンクだと
膝どころかボディそのもの
が擦ってしまい旋回走行が
できない。


二輪のバンクさせる旋回と
いうものにはステップも使
う。
ステップをただの足載せと
思っていたり、直線であろ
うと車体と足の間に隙間が
空いていたりするのは二輪
の操縦には存在しない。


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