渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

遷都の歴史

2024年07月03日 | open


(江戸城)

643年の飛鳥板蓋宮遷都に始ま
り、明治に至るまで日本はどん

だけ遷都してるのか、という
歴史これあり。

遷都変遷一覧

でもさぁ、このリンク先の説明
おかしいんだよね。
「遷都」というのは都を移す事
でしょう?
では643年の飛鳥板蓋宮への遷
都以前はどこに都があったのか。
一応日本史では、694年に第41
代持統天皇が今の奈良県橿原市
に設置した藤原京が都の最初と
されている。
では、それより50年前の皇極天
皇時代の飛鳥板蓋宮(現在の学
術呼称飛鳥宮)というのは何か、

という事ね。
飛鳥宮は中大兄皇子・中臣鎌足
が大化改新を断行し、蘇我入鹿
を暗殺した乙巳の変の場所だ。
宮廷内で首を切断する暗殺を断
行して天皇に即位したのだから
すさまじい。
その何百年後かに登場する武士
よりも野蛮だよ。
皇室は煌びやかな絵物語の世界
ではなく、武断を旨とする暴力
の体現者だった。権力奪取の為
には政敵を殺戮する。そういう
血筋と機構。
これは間違いない。
歴史事実がそうなのだから。
ヤマト政権や大和朝廷の長が雅
で上品で気品に満ちた血族であ
ると思いたがる日本人は多いが、
それは大間違い。
武を以て為政を成す、が主軸の
思想性だった。
政敵は殺しつくすし、そうして
来た。
唯一、新興勢力の殺戮を血脈的
職業とする新階級の暴力集団の
武士が自立的武装集団だったゆ
え、皇室は親政政権を奪われた。
貴族お雇いの傭兵武士たちは
全員が新勢力の武士団に負けて
しまったから。
ただ、歴史を辿ると、武士以前
に、日本の「貴族」こそが武力
を占有して、対立勢力は姦計を
以て殺害する事により自己立場
を確立させていた。
それは既にヤマトタケルによる
クマソ騙し討ちの時点で開始さ
れていた。
日本が本当に好きならば、あま
り虚像に目が曇ったまま日本の
権力者たちの行動を美化するも
のではない。
武力、暴力による殺戮こそが日
本の権力者がいにしえから取っ
た行動だったのは歴史事実だか
らだ。

ということで、日本初の都って
一体どこなのさ。
邪馬台国?
んなわきゃない。



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