ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




現代人の暮らしというのは、つまり人工物の中での暮らし、ということ。

例えばたった今、あなたの周りを見回してみたら、おそらく目に入るものほとんど全てが、誰かの、人間の手によって作られたものなのではないでしょうか。

僕達は24時間、人工物の中で、人工物に囲まれて、人工物を使い、人工物から情報を得て、生きています。街も、今や全てアスファルトで覆い尽くされてますから、少しでも土が出て、そこに草が生えていたりすると、「あ、あそこに空き地が」などと言います。

本来、それは「空き地」、なんかではないのに。自然の姿なのに。でも、なにかで埋めなきゃ気がすまない。

そんなだから、いつのまにか人間は本来は自然のものである虫(まーとくに、あの黒いのなんかね(笑))が部屋の中に入ってきただけで、別に攻撃されたわけでもないのにね、もう。「キャー!殺虫剤!」などと、大きくうろたえてしまうような生き物になってしまいました。要するに自然物とは共存できない、というかね。いつの間にか、人工物に囲まれた生活に慣れてしまったのかもしれません。言い換えれば、自分の生活環境の中では、人工物以外の存在を恐れるような、そんな生き物になっているのかもしれません。スーパーの売り場に、殺虫剤の種類のなんと多いこと(笑)。

子供の頃、夏休みになると、毎年のように静岡にある親戚の家に遊びに行っていました。家の周りは今の季節なら、一面キレイな緑色の稲に覆われた、田んぼ。夜は文字通りカエルの合唱、昼間は見飽きて気にもならなくなるほどの赤トンボ。ある日、オニヤンマがそこら中開けっ放しの家の中をね、シュワー!って飛んで横切っていったこともありました。戦闘機かと思うほど、でかくて速かったですよ

木々の間を探検してると、クモの巣に顔をつっこんだりして「うおっ。ペッペッ。」なんてことは普通のことでした。そんな中、虫カゴと網持って、虫採りね。おいおい、今は虫から逃げてるっていうじゃないですか。いつの間に、一体どうなっちゃったんだ、大丈夫か(笑)。

その田舎の家には、歳の近い女の子が2人とちょっと歳下の男の子が一人いましてね、よく皆で一緒に泥だらけになって、遊んだものです。ある夜、僕より一つ年上の一番上の女の子がね(当時小学3年生位かな)・・・家の中にあの黒いヤツが出た時、「ほっ。」って、素早く両手で捕まえてね、僕を見て笑ってね、「ケンちゃんはダメなんだよな、これ?別にかわいいもんよ、ほれ。」って僕の目の前で手をゆっくり・・・するとそこから「・・・○$Θ×△★~」。

今となっては、楽しい思い出ですが(いや、この一件だけは疑問ありかな(笑))。ある意味、ものすごく頼もしかった彼女達は、今でも出来るのかなぁ、あんな芸当。それとも、やっぱりすっかり都会の人になってしまったかなぁ・・・

いや、仮に出来ても、二度といいけど、あれは(笑)。

夕焼け。人工物だらけの暮らしの中で、数少ない自然物。素晴らしいですね

ではー。



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