「あぁ、晴れ男に生まれてよかった・・・」
・・・などと本当に思ったかどうかはアレとしてですね(笑)、とにかく絶好の好天気に恵まれましたので、F氏の住むCB県ST房まで、まずは海ほたる経由で東京湾を横断することにしました。
早速、美味しそうな匂い。
ヤリイカ焼きと、イイタコ焼きです。
僕はイカ焼きだけを頼んだのです。焼けてくるイカ。僕が「写真、いいですか?」と言ってカメラを向けると、おじさんは「いいよ」と言ってくれた後、小さな声で「・・・じゃ、タコも・・・」って。
えっ?えっ?何?タコもサービスしてくれちゃうの?
と思ったら、写真撮り終わったら、タコは元のトレイに逆戻り・・・。
「あ、それ・・・戻るんですか」と言うと、おじさん、「うん、写真だけ」って。
なんか面白いぞ、おじさん(笑)。
イカ食べたぜー。
ちなみにVサインではなく、
「イカ、あと二本は食べたいぜー」のサインです(笑)。
売店の外で、ウインウインと妙な動きでクネクネと動くコリラックマ氏を発見。
「しーっ」と指を出し・・・
ぷにっ。
「・・・うぅ。」
さらにコチョコチョー(笑)。
「や、やめれ。」
・・・なんて遊んでいると遅くなるので、行きましょう(笑)。
道中、「たまごらんど」なるものの看板を何度か発見。
・・・寄らずにいられますでしょうか(笑)。
素敵なイラストと共に、たまごの親御さんたちがお出迎えしてくれました。
網に寄ると、「クオー、クオ-」と、物凄い鳴き声でゾロゾロ寄ってきます。
ちょっと驚くほど大量の、親御さんたちです。
上から見るとこんな感じです。鶏舎はとても広く、この十倍以上いたのではないでしょうか。壮観です。そしてこの数百羽の「クオー、クオーッ!」の大合唱は、かなりの迫力ものでしたよウハー。
裏にまわると、このように生みたてのたまごを自分で選んで頂いて帰ることができます。すごいです。普段パックされたものを食べている僕なぞからしたら、新鮮という言葉のはるか上を行きそうな勢いです。温かいかも、とためしに触ってみる。
それにしても、あれだけ皆さんに・・・「食おう、食おうーッ!」と言われたからには(←ご都合主義(笑))、これは頂いて帰らない手はありません。
ただ、さすがにこう親御さんにじっと見られてると、・・・持ち帰りにくいですスイマセン。
しかし、たまご大好きな僕としましては、我慢するわけにはいかず。結局、10個の新鮮たまごを頂いてまいりました。これはまずはアレで食べるしかないでしょう・・・アレで(笑)。ありがとう、親御さんたち。ありがたく、頂きます。
などとちょっと寄り道をしてたら、F氏の家に着くのが少し遅くなってしまいました。
待ちくたびれたF氏「ヘーイ、オソイヨ。」と一言言ったかと思うと、
早速、昔の自分の写真を見せつけて、会心の笑みを見せてました(笑)。
「来たら、まっさきに見せよう」とテーブルの上に出して用意していたようです。愉快な人です(笑)。
今はだいぶサッパリとしてますが、確かに僕が知り合った頃は、本当にこんな感じでした(笑)。で、一緒に新宿あたりで夜な夜な飲んでいたというナツカシイネ。
お腹が減っていたので、早速お昼を食べに出て、新鮮なお刺身やアジフライを堪能させて頂き、その後、近くの魚市場へ。
・・・ホラ、いたじゃん、いたじゃん。
ただ、こちらでは焼いては売ってなかったので、F氏に「ねぇ、家でこれ焼こうよ。魚とか焼く網あるでしょう?」
・・・この「魚を焼く網」を英語で説明するのに意外に一苦労しました(笑)。結果、「アルヨ、アルヨ」と言う事になって、家に戻りました。しかし・・・彼が「コレデショ?」と指差したものは、コンロのグリルでしたチガウヨ、チガウヨ(笑)。
F氏には、素敵な隣人のおばさんがいました。F氏の家の庭にある畑と、おばさんの畑は隣り合わせ。僕たちがF氏宅に戻ってくると「なんだい、お客さんかい」。
少し話して打ち解けたあたりで、「そうだ!」と思いつき、
「あ、おばさん、サザエ買ってきたんで焼きたいんですけど、魚焼く網って、お持ちでないですか?」と訊くと、「あー。無いなー。でも、F、バーベQセットあるじゃないか。あれで焼けばいい」と提案してくれ、「どうせ焼くならこれも焼きなよ」と、自分の畑のおイモをね、逞しくガッサガッサと掘り出してくれました。
うわー、掘りたてのおイモッ。
「ホラ、そこのおにーちゃん、この葉っぱむしって。大きいのからね。サッと湯がいて鰹節かけて、ポン酢か醤油で食べるとうまいんだ。ほら、もっと沢山むしりなよ。そんなんじゃ足りないよ。」
うわー、摘みたての、・・・ツルムラサキっ。しかもおばさんの言うままに大量に(←写真は一部です(笑))。
そして、茹で上がりまして。素晴らしい色。シンプルだけど、素晴らしい味。少し粘り気のある、素晴らしい食感。最高でした。
火の準備をするF氏と、Mくん(←長髪なのでおばさんに「なんだい、その髪はー。ウチに泊まったら寝てる間に切ってやるよ(笑)」ってからかわれてました(笑))。
早く、火、起きろータノンダー。
海もすぐ側だけど、豊富な緑にも囲まれた住環境。びっくりするくらい蚊が多かった(笑)。「カントリーサイド、ネー、ダケド、サイコウネー」。うん、そこ中で跳ねるトノサマバッタやショウリョウバッタ、それからカエルたち。久しぶりに自然の中に身を置いて、なんか生き返るような気がしました。カユかったけど(笑)。
待っている間に、とんでもなく美味しいおイモが出来上がりました。
掘りたてを、庭でジャバジャバと僕が洗ってね(←それだけかい(笑))、そして蒸し器で13分ほど。
おばさん、「うまいだろう!」と笑ってます。
えぇ、こんなに美味しいふかしイモは、・・・何年ぶりだったでしょう。
アルミで包んであるほうはね、あとで焼くのです。
実は築地の生まれだというおばさん。
サザエを焼くのも、上手な食べ方の指南も、お手の物。
「おばさんもひとついかがですか?」というと、「わたしゃいらないよ!サザエなんてね、もうイヤってほど食べたから(笑)」ですって。
・・・うぅ、うらやましいと思う気持ちを禁じ得ません(笑)。
それにしても、昨日のMVPは間違いなく「隣のおばさん」ですアリガトウデシター。
焼きたての新鮮サザエね、お醤油の香ばしい香りと潮の匂いがアッツアツのグッツグツでね、・・・本当に最高でしたハ、ビバビバドンドン。
綺麗な空気、綺麗な夕焼けの中で食べる、自然の食べものたち。
おばさんの畑には沢山の野菜やハーブがなっていました。摘みたての野菜、獲りたての魚介類。「ま、こういうウマいもんがあるからね。だから、こんな田舎にいるのさ。な。」って笑ってました。F氏も、「yeah」って、笑って頷いてました。
名残惜しみつつもF氏宅を後にしたあと、近所の高台に登りました。
・・・静かな、夜景でした。
でも、ここにも、たくさんの人がいて、それぞれの生活している。それぞれの人生を、少しでも実り豊かで楽しいものにしようと、工夫し、額に汗をして、暮らしているのですよね。自然の恵みと共に。
ありがとう。とってもエネルギー、もらいました。
やっぱりST房の海に来たのですから、ここはひとつ最後にですね、広大な太平洋の姿を見ていたきたいですね。
宜しかったら、一緒に想像してください。
真っ暗な空。
そして、そこににきらめく、満天の星。
身体をそっとなでてゆく、秋の風。
そして、
静寂の中響き渡るのは、波の音だけ。
これが、
海です。
太平洋です。
はい、
どん。
ど~だぁ~っ。
・・・く、暗かったかぁ。
後ろ、見渡す限り海なんですよ(・・・見えなかったけど(笑))。
そして朝になれば、ここに光り輝く太陽が昇ってくるのです。
ちなみに↑僕は、100%シラフです、念のため(笑)。
ではー。