「迷子の警察音楽隊」という映画を観ました。
あらすじは、
「隣国エジプトからイスラエルに演奏旅行に来たアレキサンドリア警察音楽隊は、ほんの手違いで、目的地と1文字違いの見知らぬ土地にやって来てしまう。彼らは言葉も宗教も違う地元民の家で一夜を過ごすことになるが……」
これで十分。あとは映画を観ていただけたら。
画面に向かって、泣きながら拍手をしたのなんて、どのくらいぶり・・・いや、初めてかもしれません。
一応、(大まかに分ければ)コメディー映画という触れ込みの映画かもしれません。勿論クスッと笑えるシーンはあります。でも、その笑いも含めて、全てが優しく、愛しく、心温まる映画でした。また、イスラエルの映画なのですが、なかなかニュースなどでも見る事のできない国の中の様子が見られるとうのも、とっても興味深いことです。
予告編をYouTubeに見つけましたので、よろしかったら(こちら)。
イスラエルとエジプトは、中東戦争で長く対立してしまった国同士です。しかし映画の舞台となっている90年代中頃に、この地域に平和への希望の光が見えていた時があります。映画は、切なく、甘酸っぱいエピソードを交えながら、例え国同士が対立していても、人と人が知り合い、ふれあい、分かり合えるチャンスがあれば、もしかしたら・・・ということを強く思わせてくれます。
今はまた、・・・いわゆるパレスチナ問題、そしてアラブ国家との対立ですが・・・、イスラエルを取り巻く状況は緊迫しています。そして渦中のパレスチナと,もガザ地区で接するエジプトにも、当然緊張があります。またイスラエルでは先月、オルメルト首相が辞任を表明したばかりで(こちら)、政局も混乱しています。そして今の世界で、戦争にもっとも近い国の一つでもあるのです(こちら)。アメリカに全面的にバックアップされた最新鋭の軍事力も、物凄いのです。
遠い国の話で、難しいかもなのですが。
ただ、かの地では2008年の今日も、いまだに憎しみの連鎖は続き、人が死に続けています。非常に、悲しく、残念なことです。
問題の根は深いです。宗教、人種、そして国家の土地というもの。
日本は色々と宗教的、人種的に特殊で、国のロケーション的にもある意味恵まれた環境にありますから、僕たちはとかくこういう問題に疎いですが、他の多くの国々にとっては、どれも「そう簡単には譲れないぞ!」というものなのです。
しかし、知れば知るほど、勉強すればするほど、世界は日々刻々と動いているのだということを実感します。世界中から戦争が無くなる日は・・・くるのでしょうか。来て欲しいけれども、現状ではとても楽観はできなさそうです。長い目で見たら、「絶対に愚か」なことなのにね。
・・・さて、話を戻しましょう。
この映画は、「音楽」という世界共通の文化が無かったら、成立しなかったかもしれません。無論、最後は人と人との心の交流なのですが、それを引き出す重要な役目を担っていたのは、ちょっとした音楽でした。演奏が上手だとか、歌が上手い、とかそんな事ではなくて、大切なのは、「音楽?好きだよ」っていう心。これが、世界中の皆に共通している、ということ。
音楽、そして、・・・美味しい食べもの(笑)。
これは、きっと世界中の人を笑顔にすると、思います。
僕は、この映画で、とっても笑顔になりました。
・・・目が少し腫れましたが(笑)。
おすすめします。是非。
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今日、雑貨屋さんを覗いていて、写真のメトロノームに一目惚れしてしまいました。
中古だったんですけど、もう、どーしても欲しくて欲しくてたまらずに、衝動買いしてしまいました。
もうずっーとね、リズム練習のガイドには、もっとドラムの音に近い音の出せる機械(リズムマシン等)を使ってるんですが、
・・・やっぱりいいですねぇ、メトロノーム。
ラルゴ、アレグロ、アンダンテ・・・子供の頃の練習を思い出します。こうして、揺れる振り子を眺めているだけでも楽しいです(もっとも、あの頃は好きではありませんでしたが(笑))。
で、実際ね、「点」でリズムを表現してしまう機械を使うよりも、こうして、左右に揺れることで拍の間(ま)を実感できるメトロノームの方が学習にいい、っていう意見もあるんですよ。
うーん、ほんといいかもー。
あ?アイスですか?
衝動買い、その2です(笑)。
お昼に作った美味しい玉子の月見蕎麦(&ワカメ、長ネギ、ミョウガ、油揚げ入り)の、デザートとしてね。
お蕎麦もアイスも、ウマーでしたサイコー。
ではー。