ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




亡父のお墓参りに行ってまいりました。

お彼岸ということで、いつもよりも人出が多いせいか、普段はそれなりに寂しい場所が、なんと無くざわざわしており、ちょっと不思議な感じがしました。

お墓、賑やかだなぁ、って。

 

お水やお花、お線香を用意して、お墓に着くと、どういうわけかすでにまだ新しいお花が供えてありました。さらに、まだここ数日と思しきお線香の燃え残りもあり、木の剪定もしてありました。

「あれ?もしかして」と思って母親に電話するも、「私じゃないわ。まだ行けて無いのよ」とのこと。「・・・じゃあ、一体、誰が?」と思いながら辺りを見回して、ビックリしました。

なんと、見渡す限り全てのお墓に、お花とお線香が供えられていたんです。

いくらお彼岸とは言え、さすがにこれはちょっと普通ではない。おそらくですが、お寺さん側のお彼岸の供養ということで、お掃除と供養をしてくれていたんだと思います。ってかね、他に説明が付けられません。

それにしても、見える限りだけで数百のお墓、その全てに色鮮やかなお花が供えられている光景ってね、ちょっといい意味でのカルチャーショックでした。

なんか、映画の世界みたいだな、と。

そして、

これなら寂しく感じ無いなぁ、とも思いました。

 

当たり前だと思ってましたけれど、お墓が寂しいと、なんだか寂しいですよね。

先祖代々のものとはいえ、順番であって、それが世の理とはいえ、・・・身近な人や、自分も、いずれあそこに行くのか、入るのか、と思うと、やっぱりちょっと寂しいような、怖いような感じがするものではないでしょうか。

でも、今日の「華やかなお墓」(・・・言葉にまだ少し違和感を覚えつつも)を見たら、少し、安心したというか。「いつもこんな場所だったら、・・・悪く無いかもねぇ」と思ったりもしたのです。

いえ、勿論、今までが悪いとは言いません、言ってませんよ。静かで、荘厳で。それも勿論悪くない。心静かに、じっとご先祖さまと向き合う場所、というのも決して悪くない。

ただ、それでも、明るいお墓っていいなぁ、って思っちゃった、というお話です。

そして、僕が思うんだから、そこにいる人たちだって、「そりゃそうだよ!」って言ってるような気もしてね。

お墓参り、遠方で仕方ない場合はともかく、近いんだったら、できるだけ行った方がいいな、と。皆がそうしたら、今日みたいな賑やかなお墓になるんだものね

 

一人、薄暗いお堂で読経をされているお坊さんがいらっしゃってね。声がなんとも素晴らしくてね。

しばらく、少し開いた引き戸のスキマから流れるその声に、聞き入ってしまいました。

 

じゃ、また来ます

 

お参りをすませたあとは、なんだか気持ちが少し軽く、すっきりするような気がします。

 

で、軽くなった分、帰りにね、餃子を食べてまいりました。・・・唐揚げもね(笑)。

 

あ、そういえば。おはぎって随分食べてないことに気付きました・・・うぅ(←何が何でも食べ物第一(笑))。

 

ではー。



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