35年前って、何をされてましたか?
もしかしたら、「生まれてねっすー」って方も多いかと思いますし、僕にしたって、まだ小学校にも上がっておらぬ、非常にこう、何と言いますか、心身ともにまだまだ清らかなる穢れ無き少年だったわけですよ。あ・・・いや、今がどうというわけではなくてね、あくまで一般論として、ですよ(笑)。
昨日お邪魔したBOWWOWのライブで、何度も恭司さんが、ドラマーの新美(俊宏)さんの「芸能生活35周年!おめでとう!」とアナウンスしていらっしゃいました。
35年、プロのドラマーとして第一線で活躍されている新美さん。
新美さんは、僕にしたら・・・、35年前はまだ存じ上げませんでしたが、厚見さんに憧れてキーボーディストを目指し始めた高校生の頃、部屋に貼っていたVOWWOWのポスターの中の人。
ですからもう、当時の新美さんが叩かれたフレーズは、どれを聴いても、完全にアタマに、というか、身体にインプットされています。
そして、そのドラミングは、昨日のライブを聴いていても思いましたが、実に「ロックドラムそのもの」で、もう誰にも真似できないもので、本当に、聴いている僕らを熱くさせてくれるものなのです。
別に、お世辞じゃなくてですよ。
厚見さんもよく、「新美くんのドラムは最高だよ」とおっしゃいます。世界を見てきた人が、そういうのですから、間違いないでしょう。
とってもスマートな体つきからは考えられないパワフルなドラミング。レコーディングやライブなどで海外に行くと、身体の大きな外国人が皆驚いたといいます。「何なんだ、彼は!信じられない!」と。確か、一時VOWWOWのメンバーだったニール・マーレイ(元ホワイトスネイク他)も、そう言っていたのをインタビューで読んだ覚えがあります。
VOWWOWが解散して、その後にZIGGYの戸城さんらと「LANCE OF THRILL」「THE SLUT BANKS」などにも参加されていていたのですが、僕がZIGGYさんをお手伝いさせていただいていた頃、一度LANCEの打ち上げにお邪魔させていただいて(LANCE、大好きなんですよね)、新美さんとお話をさせていただいたことがあります。
当時はね、
「ぼ、僕、VOWWOWの大ファンだったんです!」
って、直立でご挨拶してたものですよ(いえ、勿論、気持ちは今でも一緒ですよ)。
VOW当時のCDなどのオフィシャル写真ではあまり笑っているお顔がなかったもので(ハードロックですからね(笑))、どんな方なのかと思っていたら、実はとっての気さくな方で、「あ、どもども!新美です!」みたいな。嬉しかったなぁ。覚えてますよ、新宿三丁目の二階の居酒屋、朝4時頃(笑)。
でもね、「ミュージシャン、かくあるべし」みたいな、レコーディングやライブでの心構えとかね、ために鳴る貴重なお話を色々と聞かせていただいたのを覚えています。
ご存知の方も多いかと思いますが、かつて斉藤光浩さんバンドでもドラムを叩かれておられて、数年前、そこに僕も参加させていただいてね。
リハーサルに行くと、新美さんが入ってくるんですよ。で、「よろしくね!」って。
・・・天にも昇る気持ちでしたよ。ほんと。
普段は、静かに、ドラムの前に座っていたり、楽屋で黙々とウォーミングアップをしていたり。一見クールなご様子かと思いきや、
でもね、新美さんって、実は・・・
とっても、ダジャレがお好きで(笑)。
ファンの方の間では「師匠!」と呼ばれて、愛されておられるわけでして、もう、どんなダジャレなのかは、師匠の(笑)、日記をご覧になっていただければ。
間違いなく、爆笑しますよ。えぇ、僕は、しますよ。大好きです。腰をハンマーで砕かれるような思いがしますが、それがまた気持ちよいというね。まさしく、ダジャレです。ハードロックのドラマーだけに、ダジャレもハードです(笑)。とにかく、心してご覧下さい(こちら)。
昨日もライブ後に「お疲れ様です!」ってご挨拶したら、「あ、どもどもー!」って変わらぬ笑顔で迎えてくださいました。
そして、なんと、衝撃の一言。
「ケンちゃんのブログ、毎日読んでるよ!」
・・・ほ、ほえ?
新美さんが、僕のブログを?しかも、「毎日」って。
「だって、面白いんだもん。」って、おっしゃって下さって。
本当に、ビックリしました。まさか、まさか。
言葉がありませんよ。
そして、「ねぇねぇ、僕もケンちゃんのブログに載せてよ!」って。
・・・。
で、撮らせて頂いた写真が、
こちら。
おいおいー(笑)。
あ、いえね、ほら、アーティストさんだから、あまり鮮明な写真は・・・って思って、「少しブラせますね」なんて言って撮ったんです。で、お見せしたら「いいよいいよ!楽しみにしてるね!」って。
でも、帰ってきて見たら、これだけ載せるのは・・・って思って、先ほど事務所の社長さんに「あのう、前に撮らせて頂いた新美さんの写真も、載せてもいいですか?」
って伺ったら、
「いいよ、ケン坊のブログなら、問題ないよ!」って言ってくださってね。皆さん、お優しいです、ほんと。
これ、二年ほど前の、光浩さんソロライブ後の一枚です。
左から、ベースのDAISUKEさん(BOWWOW)、新美さん(BOWWOW)、光浩さん(BOWWOW)、西尾くん、僕、そして、応援にかけつけて下さっていた山本恭司さん(BOWWOW)。
・・・なんか、凄い写真だなぁ。
そして、昨夜は、この四人のBOWWOWにプラス、僕の師匠の厚見さんがゲスト出演。もう、当たり前ですが、やっぱりめちゃめちゃカッコイイプレイを聴かせていただきました。僕は二階の厚見さんのセットの全景が見える席から、指先や動きの一挙手一投足を見つめていたんですが、ほんっと、溜息が出ましたよ。
なんであんなことができるんだー、って。もう、二十数年前と全然感想が変わらずなんですよね・・・(笑)。
終わってから「お疲れ様です!あのぅ・・・、○○で使っていたパッド系の音はなんですか?」とか、「あそこで何で、あのスライダーに手を伸ばしたんですか?」とか(笑)、マニアックな質問攻めにしてしまいました。
でもね、お疲れのはずなのに、「あれ?あれはねー○○○の○○○の音だよ」とかって惜しげもなく教えてくださって。ほんと、ありがたいことです。でも、あの指さばきだけは、何度教えてもらってもあんあ風にはできないんだなぁ・・・ひゃあ。
しかしそれにしてもあのムーグはちょっと反s、
・・・おっといかん、これは、つい、また(笑)。
新美さん、35周年、おめでとうございます。これからも、最高のロックドラムを聞かせてください。
まーた長くなりました。これでも、かなり我慢したのに(笑)。
では今日は最後に、こちらをどうぞ。機会がありましたら、いっしょに会場で盛り上がりましょうね!
BOWWOW「Fallin Angel」
ではー。