これは、フィルム(銀塩)の一眼レフカメラのレンズをお借りして撮ったものです。
写真は、カメラ本体ではなく、レンズなんですよね。
それにしても、こういうボケがでるならば、
・・・やっぱり良いレンズが欲しいな、と思ってしまいます。
どうせ録るなら、同じものでも、良く写してくれるレンズがいいですよね。
綺麗に、正確に捉える、ということではなくて、
なんかこう、心にくる、というか。
最近よく、録音の話などで、同年代以上の人と話をすると、
アナログは良いよね、という話に立ち戻ることが、しょっちゅうあります。
何度かここでもお話させて頂いておりますが、
アナログのLP盤や、あるいはカセットテープなどであっても、
本当に音がよいのです。
そりゃあね、プチプチや、サーというノイズがあったりもします。
でも、その音は、なんとも、魅力的。
写真も、どんな高級なデジタル一眼の写真よりも、
いわゆるレンズ付きカメラ(よく旅先の売店などで売っている使い捨てのあれです)の方が、
全然、いいんですよ。
綺麗とか、くっきり、とかじゃなくて、
いい、んです。
これは、僕に「ケンちゃんのカメラ、ニコンだね。じゃ、これ使えるよね」と、このレンズを貸してくれた、バーのマスターも、同じ意見でした。
マスター、
「僕のレンズでよければ、いつでも貸すからね。遠慮なく言ってね。」
と言ってくれましたが、
カメラは、レンズ。
そのレンズを、目の届く範囲でならともかく、
外に借りだすのは、なかなか勇気がいるもので、
「ありがとうございます」
と答えるのがやっとで、
でも、目では、
また引き出しに仕舞われるそのレンズに釘づけでした。
同じ写すなら。
同じ聴くなら。
同じ食べるなら。
やっぱり、
いいものが、いいです。
値段でも材料でもなくて、
これ、いい、と思えるもの。
さて、何食べて寝ましょうか。
お腹減りましたね。
ではー。