なんだかんだと言いながらも、映画は見てるんですよね。
一杯飲みながら映画を観る時間は、気分転換にはもってこいであります。
ところで、唐揚げは本当に美味しいですな。
えー。
最近観た映画。
「アルゴ」(2012・アメリカ映画)←予告編見れます。
1979年のイラン革命時に起こった、人質(・・・というか、革命によって現地に取り残されてしまった大使館員)を、CIAが「彼ら、映画の撮影クルーなので」という設定にして救出してしまった、
という実際にあった事件を元にした映画です。
「アルマゲドン」や「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」などで有名なイケメン俳優のベン・アフレックが、主役のみならず、なんと監督と製作も兼任して、
ゴールデングローブ賞 監督賞受賞、アカデミー作品賞受賞、英国アカデミー賞 監督賞受賞、英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネートという大活躍を見せてくれます。
今、色々なことがあって、イスラムの国々に関心が集まっているかと思いますが、やはり、こうした映画を通してでも、知ることは大切だな、と思います。
現在、僕たちが直面していることとは国も問題も違いますが、でもやはり、文化の違い、それから、非常に根深い怨恨(というか率直に書きますが、・・・米国に対する強烈な反感)は、この映画でも描かれています。これが、現実なのですよね。
あと、これは実に面白かった、「別離」(2011・イラン映画)←予告編見れます。
という、これはとあるイランの家族の離婚問題を題材にした、イランの映画。
米アカデミー外国映画賞、脚本賞のみならず、この映画が世界中でどれだけの評価を集めたかということは、ちょっとここには書ききれませんので、是非Wikiをご覧になって頂ければと思います。
本当に、きっと「よくある話」を描いたものだと思うのですが、イランという、僕たちにはなかなか知ることのできない国の出来事で、でも、まったくもって、いわゆる普段の暮らしの中での日常のことが描かれていて、でも、やっぱりそこには、イスラム経という宗教観は、色濃く表れるわけでして、大変に興味深く観ました。
それから
「アミスタッド」(1997年・アメリカ映画)
実際に、1839年に起こった黒人奴隷による船の襲撃事件「アミスタッド号事件」を題材に、あのスピルバーグ監督が描いたヒューマンドラマ。第70回アカデミー賞で助演男優賞、撮影賞、作曲賞、衣装デザイン賞にノミネート。
「ドリームワークス設立後、同社からのスピルバーグ監督作・第1号である。興業的には成功しなかったが、その内容は史実を忠実に再現したとされ、『シンドラーのリスト』に続く歴史映画の傑作として高い評価を得た。」(Wiki)
スピルバーグ監督は、ご存知かと思いますが、ユダヤ系アメリカ人です。「シンドラーのリスト」は勿論、「カラーパープル」などもそうですが、しばしば差別問題を描きます。そして、やはりエンターテイメントとしての上手な見せ方を知っている人ですから、映画としてまったく退屈することなく、見せてくれます。
実際の事件のあらましを知ってみると、一層興味深いです。
また、白人(ここではスペイン人)の、奴隷の扱いの酷さには、思わず目を背けたくなるものがありました。
悲惨極まりない奴隷輸送船の船底で、ようやく赤ちゃんを出産した母親が、あまりの奴隷に対する暴力を前に絶望して、赤ちゃんを腕に抱いたまま、人知れずそっと海に身を投げるシーンなどは、胸が詰まりました。
でも、この母親の気持ちが、絶望が、分かる。
そんな風に思ってもしまいました。
人間は、残酷なことをしますね・・・。
悲しいことですが。
もう何本か見ましたが、また改めて。
ではー。