ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




プリンスが亡くなってしまいました。

オバマ大統領もコメントを発表したとのことですが(ニュース記事)、

シンセサイザーが入っているブラックミュージック(ミネアポリスサウンド)ということで、色々なものが新しく(当時、古いものを知っていたわけではないですが)、

僕も中学3年の時にアルバム「1999」はとてもよく聴いておりました。

 

それ以降の方が、大ヒットを飛ばしているのですが、やはり最初に聴いた、このアルバムは思い入れがあります。

僕が最初に聴いた曲は、「Little Red Corvett」でした。

 

最初は、「なんだ、このサビだけがぽっと浮き上がっている曲は」と思っておりました。

当時流行りでもあり、僕も好きだったハードロックからすると、なんとなくビートが速いわけでも、パンチがあるわけでもなく、

どこを聴いたらいいんだろうか、などと思いながらも、なんだか不思議な大人の魅力のある雰囲気に、

「味わい深いねえ」などと思いながら、結果、何度も何度も、繰り返して聴いていたのです。

 

こういう、「どうして惹かれるのかよくわからない」まま、すごく好きになっていった曲というのも、沢山あります。

こうやって、音楽に育ててもらった、といういのが正直な感想です。

 

音楽は嗜好のもので、好き嫌いで判断してよいものですが、

音楽から音楽を教わる、とでも申しましょうか。

 

プリンスが好き、というミュージシャンが、業界にも沢山います。

「プリンスが一番好き」と公言するプロも、多いです。

 

57歳。

まだまだ若いのか、十分やりつくした人だったのか。

勿論まだまだ、色々な新しい音楽を創っていってくれたであろう、凄い才能の持ち主ではあるのですが、

いつまでも作り続けるというのには、いったいどのくらいのエネルギーが必要なのでしょうか。

これまで、沢山の作品をありがとうございます、本当に長い間、お疲れ様でした、と思います。

 

プリンスは、レコーディング時、全ての人間をスタジオから排除し、たった一人だけで作品作りを進める、という話を聞いた事があります。自分で録音ボタンを押して、自分が納得がいくまで、もくもくと録音作業をする。作詞、作曲、アレンジは勿論、全ての楽器を演奏することができ、世界中の誰も考えつかない新しい音楽を創り続け、それをポップスとして成立させた、孤高の天才・プリンス。

 

「ジョン(プリンスの父親。ジャズピアニスト)には前妻との間に4人の子があり、ブリンス誕生後にも前妻との間に男児を、マティ(プリンスの母親・ ジョンの17歳下のジャズ歌手)との間に女児ティカ(プリンスの実妹)をもうけた。幼少期のプリンスにはてんかんの持病があり、しばしば発作に見舞われ た。

プリンスの両親はプリンスが子供の頃の1966年に離婚し、父親が家を出て行った。母親は再婚をするがプリンスは継父との折り合いが上手くいかず、家出を繰り返すことになる。」

 

音楽は、

人を、人生を、

救い、守ることができるのですよ。

 

ではー。



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