く~にゃん雑記帳

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<上野天神祭> 秋晴れの下、絢爛豪華なだんじりの巡行と鬼の行列

2014年10月25日 | 祭り

【24日「足揃の儀」と宵宮、今日25日に本祭】

 国指定の重要無形民俗文化財「上野天神祭」が三重県伊賀市の中心市街地で繰り広げられている。上野天神宮(菅原神社)の秋祭りで、約400年の伝統を誇る。本祭前日の24日には「足揃(あしぞろえ)の儀」と宵山・宵宮祭が行われた。絢爛豪華なだんじり(楼車)9基がそれぞれの町内を巡行し、名物の「鬼行列」は大勢の見物人が沿道を埋める中、約2時間にわたって行われ、大人や幼児の泣き笑いを誘った。

 

 天神祭は昨年、台風のため中止になったため今年は2年ぶりの開催。だんじりは京都・祇園祭の山鉾に似た造りで、華麗な懸装品で飾られ、「其神山・葵鉾」や「薙刀鉾」のだんじりは高い鉾が屋根の上を飾る。お囃子も大半のだんじりが鉦・笛・太鼓の祇園囃子(「桐本」だけは三味線囃子)。だんじりの上で着物姿の女の子たちが「ソーレ」といった掛け声とともに鉦をたたく姿も見られた。

 

 鬼行列は午後2時から三之町筋で行われた。先導するのは高さ5m、重さ120㎏といわれる国内最大級の大御幣。太い荒縄を腰に巻いた若衆5人で支える。大御幣は五大力明王を表したものという。低い電線をくぐるのにも一苦労だが、それも見せ場のひとつ。その後ろに様々な表情の能面を付けた悪鬼や小鬼、役行者、山伏、太鼓打ちなどが続く。中には釣鐘を背負ったユーモラスな鬼や、鬼を退治し凱旋する鎮西八郎為朝に扮した武将の姿も。

 

 

 怖い形相の鬼たちが近づいてくると、沿道のあちこちから幼児の泣き叫ぶ声が響いた。「こわ~い」と母親の後ろに隠れる子、泣きながら必死に「バイバイ」と手を振る子、その姿を見て大笑いする大人たち……。これじゃ、ちびっ子たちが夢に見たりトラウマになったりするのでは、と心配になってくるほど。だが「泣き相撲」と同じで、子どもが大泣きするほど病気せずに健康に育つといわれているそうだ。

 

  

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