【初体験!「スナックパイン」や青い魚「ブダイ」の刺し身】
2000年1月以来16年ぶりの沖縄旅行。真っ青な海と空、それに沖縄の方々の温かいおもてなしの心は今回も変わらなかった。ただ、この間に新しくできたものも。「沖縄美ら海水族館」に新館ができて人気が沸騰し始めるのはその2年後から、長大な「古宇利大橋」もまだ架かっていなかった。今回の旅行では手でちぎって食べるパイナップル「スナックパイン」や青い魚「ブダイ」の刺し身など初体験も満喫できた。
古宇利大橋は名護市の屋我地島と今帰仁村の古宇利島を結ぶ。全長1960m。11年前の2005年に開通した。緩やかにアップダウンする道路で、まさに海の上を走っているような感覚。橋の両側にはコバルトブルーのきれいな海が広がっていた。古宇利島(下の写真上段㊧、左下はグンバイヒルガオの群落)ではスナックパインに初挑戦。皮ごと一口サイズにちぎって食べる。酸味が少なくジューシーだ。しかも芯の部分も軟らかくて全部食べることができた。まさにスナック感覚。原産地は台湾で、正式な名前は「ボゴールパイン」。沖縄本島では主に北部のやんばる地域で栽培されているという。
奇岩〝象の鼻〟で有名な景勝地「万座毛」でも絶景を堪能した。眼下では断崖絶壁の岩に白波が砕け散る。1945年の沖縄戦当時、ここでも多くの住民が飛び降りて自ら命を絶ったという。前回の来訪時と異なっていたのはやはり外国人観光客の姿が目立ったこと。それに駐車場のそばに今上天皇のお歌が刻まれた新しい石碑が建てられていたこと(上の写真㊨)。「万座毛に昔をしのび巡り行けば 彼方(あがた)恩納岳さやに立ちたり」。4年前、沖縄で開かれた「全国豊かな海づくり大会」にご臨席の際に立ち寄られたとき、万座毛と恩納岳が琉歌に詠まれた18世紀の琉球王朝の時代に思いをいたして詠まれたという。
「ビオスの丘」(うるま市)ではジャングルクルーズ「湖水観賞舟」に乗船した。水辺には色鮮やかな様々なランの花。ただ鉢植えを配置しているだけとの説明には少々がっかりしたが、琉球舞踊を披露したり、水牛を放し飼いにしたり、乗船客を楽しませるための工夫はあちこちに見られた(上の写真上段)。古宇利島でもここビオスの丘でもセミしぐれ。ただ鳴き方が違う。ビオスの丘はオオシマゼミで10~12月に鳴くそうだ。「おきなわワールド」(南城市)ではエイサーの公演などを見学した後、今回も鍾乳洞の「玉泉洞」に入った(上の写真下段)。鍾乳石の数は国内最多の100万本以上。全長5000mのうち公開しているのは890mとのことだが、16年前より距離が随分長いように感じた。寄る年波には勝てぬ?(下の写真㊧はドラゴンフルーツ=おきなわワールドの熱帯フルーツ園で、写真㊨は那覇市の沖縄料理店「めんそーれ」で)