言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

わざと不便にする?

2015-03-13 10:36:28 | アイデア・事例

こんにちは。
小さなお店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



昨日も晴れて気持ちのいい(?)春日和でした。
今日も晴れていますが、風はけっこう冷たく、南向きの室内から外に出ると、ぞくぞくっとします。

昨日今年初めてアレルギー性鼻炎の薬を服用しました。
これからしばらくは続きそうで、春の陽射しはいいんですが、それはそれで憂鬱です。


さて、本題です。

世の中には便利なものがたくさん販売されています。

全自動洗濯機、IHヒーター、自動食器洗い器、自動、自動、…………。

日本人て、こういうのを考えるのがものすごい得意ですね。

あれがあったら便利だろうから作ってみた。
これはちょっとここを改良したらもっと便利になるはず…………。

そんなこんなで、様々な便利な品々が世の中に溢れかえりました。


しかし、今、そのあまりにも便利なモノたちが、高齢者を早く寝たきりにしているという側面をなきにしもあらず、と思いませんか?


料理だって、レンジでチンしたり、湯煎するだけで食べられます。

IHヒーターなら火が出ないので、お年寄りには安全でいいもののはずが、ボタン一つですべてできてしまうので、火の加減の調節さえしなくてもいいものまであるので、考えることも必要なくなってきています。

洗濯物だって、今までは乾かすのに、ベランダまで運び、いちいち広げて干す必要のない乾燥機まであるので、その間の階段の上り下りや腕の下げ降ろしという運動機能もあまり使う必要もなくなり、その機能も早く衰えてしまう………。


自分で気をつけていないと、どんどんその便利機能を利用するようになって、知らない間に身体が本来持っている機能が衰えていくということもありますね。


最近では、介護関係の室内ではわざと段差をつけたり、階段を上り下りさせたりするところも出てきているようです。

その方が、機能を衰えさせないでいいそうなんですね。


そこでビジネスチャンスは出てきますね。

アンチ便利機能を“わざと”つけた商品です。

わざと不便さをひとつかふたつつけておくことで、考える力を衰えさせないとか、運動機能を衰えさせないとか………。

これからはそういったもうひとつの側面から眺める高齢者向けの商品、製品があってもいいんじゃないかなと思います。


手足の機能を衰えさせない。
考える力を衰えさせない。


それが新しいキーワードにもなります。


あなたならどんなものを考えられますか?


それでは連載中の『ある商店街の小さな一歩』第19回目です。

もう19回なんですね。
それではどうぞ。


本田が拍手の音が聞こえるあたりに目をやると、そこには50代に見える男性と、彼よりも少し年をとったように思われる女性が、そして少し離れたところにも一人立ち上がり、拍手をしている女性がいるのが判った。

いつの間にか騒ぐ声がなくなり、拍手だけが響いていた。

「米田さんと奥さん――」

田島が男女を見て呟いた。

「それに増野さん」

「ちょっといいですか、喋らせてもらって」

声をあげたのは米田さんと呼ばれた男女の内の女性の方だった。

「あ、どうぞ」

田島は反射的に答えた。

「今までじっと聞いていました」

米田さんが話し始めた。

「本田さん、ですか。その人の言ってることは真っ当なことばかりで、何も変わったところはないと思いませんか。それを今までとはちょっと違っていると感じるわれわれの方が、何か今までおごっていたように思うところがあるように感じました」

「…………」

「その方の言われるように、わたしたちだってきちんと今までお客さんの方を見て商売してきたら、こんなことにはなってこなかったと思うんです。昔の商店街が栄えた頃の、あの繁盛が忘れられないで、何かそのことにみんなしがみついてきたんじゃないでしょうか。そんな夢を本田さんにゆり起こされて、まだ眠いからって怒っているだけじゃないんですか、みなさん」

米田さんはそういって、ちょっと後を見て、続けた。

「目を覚ましましょうよ。今主人とも話していたんですけど、本田さんのご提案のように、いっそのこと全員今の役員を解散してもらって、新しく女の方ばかりで組織してみたいなと思いました。そしたら何か今までイベントばっかりに頼ってきた販促を、もっと違った見方で考えていけるんじゃないでしょうか? そう思いません?」

もう一人の女性、田島が増野さん呼んだ女性が、そのあとを引き取った。

「増野さんもそういったご意見ですか?」

田島がもう一人の女性に尋ねた。

「ええ、そう思います。今ならまだ何とか間に合うんじゃないかって」

増野さんは、うつむきながらも、はっきりした声で言った。

「ご意見ありがとうございます。それではとりあえずみなさん、もう一度座って、冷静に考えてみましょうよ。こんないい機会はもうないと思うんです」

「賛成!」

どこかからそういう声が上がった。

それに続いてあちこちから「賛成!」の声が上がった。


                        つづく

それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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