言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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小さな企業の商いは?

2016-01-25 10:08:54 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



極寒の朝、ですね。

今朝が、この冬一番寒かったように感じました。

まさに“冬の底”という感じ、ですか?


▼それにもかかわらず、近くの川の鴨さんはすいすいと水の上を悠々と浮かんでいました。

   



さて、本題です。


唐突ですが、ここの3種類のトイレットペーパーがあるとします。

価格の違いで言うと分かりやすいので、498円、298円、198円の3種とします。

それぞれ分かりやすいように高い順から松、竹、梅、とします。


さて、売れる数量はもちろん梅がいちばん多いですよね。

どうせ一度使ったら流してしまうものだし、できるだけ安い方がいいや。
お金持ちじゃないんだから、安いのでいいや。
高いのはもったいない。

というような理由からだと思います。

次に売れるのは、竹。

梅は何か品質が悪そうだし、かと言って松はちょっと高いし………、竹でいいか。
まあ真ん中をとっておくのがいちばんいいんじゃないの。
松が欲しいけど、ちょっともったいないかなあ、家計のこともあるし。

というような理由でしょう。

そしていちばん売れない松。
だけど、やはり需要は確実にあります。

品質が良さそうだし、お尻にもやさしいから。
いい香りだから。
うちは金持ちだし、竹や梅じゃ来客にも恰好つかないし。

などなどの理由があるでしょうね。
(すべての理由はわたしが勝手に考えたことですので、あしからず)


全体の売上を100とすると、松が10%、竹が30%、梅が60%………?

それくらいのわりあいですかね。

数字の違いはあるでしょうが、商品が消耗品ですし、家族消費なので、やはり梅が一番売れるんじゃないでしょうか。



さて、あなたの場合、松竹梅のうち、どの商品を扱いますか?

まさか梅じゃないでしょうね。

いちばんシェアが高いから、よく売れるから………。


今、この時代に、梅を選ぼうとする人はこれからの商売には向いていません。

いや資本が潤沢にあれば、それもいいでしょうが。

また竹を選ぶ人も、商いは成り立つとしても、食べていけるのがやっとというところでしょうか。

選ぶなら、松です。


その理由は?

それは自分で考えましょうよ。


さて、松を販売するとして、あなたならどんな販売方法をしますか?

ひと工夫、ふた工夫を加えることによって、そのシェア、販売数をどんどん上げることができます。


しかし、竹や梅は工夫を加えたところで、売れる量はそれほど変わりません。

購入の理由が“単なる消費”だからです。

必要だから、というだけの理由です。

必要だからという理由だけで買われる商品は、やはりそこには価格という大きな理由が厳然としてあるからです。


単なる商品するだけのものを販売することはもちろん必要なことではありますが、それは大きな店にまかせておきましょうよ。

あなたが販売しなくてはならないものは?


さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は、今日で第8回目ですね。

ここからどうぞ。


「わたしの場合はやはりこの小さな医院でも、もう一度子どもの声があふれるような、にぎやかな待合室になれればいいな、って」

「そうですよね。子どもたちの声がたくさん響いてくるようなにぎやかさがいいんですよね」

「ええ、嫌いじゃないですからね、子どもは」

「子ども嫌いな小児科の先生、じゃないわけですね」

「いるとすれば、それはそれで不幸だよね」

「はい。でも僕はそれはそれで、いい面もあると思うんです」

「ーーーというと?」

「子どもを単なる診察対象として、冷静に見られるんじゃないかって。
まあ個人的ですけど、そのように思うときもありますが………、でも、やっぱり相手を好きにならなくちゃね。
小売業だって、お客様を好きにならなきゃ売っていても楽しくないですからね」

「ええ」

「さて、と。田代さん。
話は戻りますが、なぜ子どもの声が響き渡っていた方がいいんですか。
だって考えてみれば、お医者さんが暇なら、その分みんな健康でいいわけですよね。
泥棒が少なくて警察が暇なのがいいように」

「う~ん、乱暴な意見ですねえ、本田さん」

「でもある意味正しいですよね。理想ですけど………」

「理想です。プラトンの時代から、でも、その理想は実現されてきていませんし、これからも無理でしょう」

「無理です」

「はっきり言いますね」

二人は同時に微笑んだ。


                       つづく


それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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