昭和33年4月1日、爺が25歳、家内が24歳だった。お互い本籍地から取り寄せた戸籍抄本と印鑑をもって新潟県柏崎市)に婚姻届けを提出した日を忘れることは無くあの日から66年になる。
「お前百までわしゃ九十九まで、ともに白髪の生えるまで」古いことわざ通り白髪になり、爺は92歳、家内は91歳になった。100歳の壁に向かって動きの鈍くなった五体に鞭打ちながら自立している。
運転免許返納後の二人での外出はスーパーと病院だけ、家では小生はパソコンと向き合い、家内は編はみ物三昧、お互いに居眠りしながらの読書、時々無理のない家事を共同作業でしている。
夫婦ともに補聴器を着用しながらの生活だけに、言った、言わない、聞いた、聞かないの水掛け論を繰り返しながらも、お互い転倒には最大限の気配りをして、老体をかばいながら生き続けている。