8月15日は終戦の日と称するが敗戦の日である。爺は中学1年生の夏休み中だつたが、玉音放送を聞いたお向かいの中林さんが戦争に負けたことを教えてくれた。
日本は天皇陛下がいらっしゃるから絶対に負けないんだと教えられ、疑うこともなく信じてきた少年の爺、敗戦を知った途端に体中の力が全て抜けたのを覚えている。
今年も戦没者追悼式が日本武道館で両陛下が参列する中で行われた。テレビを見ながら一緒に黙とう、陛下のお言葉、総理の祝辞に耳を傾けながら静かにひと時を過ごした。
皆で大勢の戦没者を静かに慰霊する日であるはずが、靖国神社をめぐっては、政教分離やA級戦犯の合祀問題で、戦後75年の今も解決せず繰り返されている現状が残念でならない。